【自己肯定感を高める方法(第2回)書くだけ、唱えるだけでOK!】アファメーションとジャーナリングで自己肯定感をぐんぐん上げる

しょう
こんにちは、精神科医しょうです

さて、自己肯定感を高める方法第2回目となる今回は、アファメーションとジャーナリングについてお届けします。

ぜひ今回も最後までご覧ください。

きっと自己肯定感にお悩みの方に役立つはずです。

アファメーションが自己肯定感に与える影響

アファメーションとは、単なる前向きな言葉かけではなく、私たちの心理的メカニズムに深く働きかける方法です。

私たちの脳は、繰り返し聞く言葉や思考によって大きな影響を受けます。

否定的な言葉を繰り返し聞き続けると、無意識のうちに自分自身を否定的に見てしまいがちです。

 

しかしこれとは逆に、意図的に肯定的な言葉を繰り返すことで、脳は徐々に前向きな方向に変化していきます。

これは、私たちの思考パターンや感情、そして最終的には自己イメージを変える力を持っているのです。

自己肯定感を高める仕組み

アファメーションが自己肯定感を高める最大の理由は、私たちの内なる対話を変えることにあります。

多くの人は、無意識のうちに自分を批判したり、否定的な言葉を繰り返したりしています。

  • 「私はダメだ」「できない」「失敗するに違いない」

これら内なる声が、徐々に自信を奪っていくのです。

その事実に気づきましょう。

これは本当に大切なことです。

 

アファメーションは、この否定的な内なる対話を肯定的なものに置き換えます。

  • 「私には価値がある」「私は成長できる」「私は十分がんばっている」

こういった前向きな言葉を意識的に選び、繰り返すことで、脳は徐々にこの新しい思考パターンを受け入れ始めます。

覚えておいてくださいね。

アファメーションの心理的メカニズムと効果的な実践法

人間の心は、長期間にわたって同じ言葉や思考に触れると、それを現実として受け入れる傾向があります。

最初は「嘘のように」感じられるアファメーションも、継続的に実践することで、徐々に自分の内面に浸透していきます。

これは、“自己イメージの再構築”とも言えます。

否定的な自己イメージに長年縛られてきた人が、肯定的な言葉を繰り返し、信じ続けることで、自分自身に対する見方を変えることができるのです。

では、効果的なアファメーションを行うには、どうすれば良いのでしょうか。

いくつかの重要なポイントがあります。

現在形で語ることが大切です。

「私は成長している」「私は価値のある人間だ」

このような表現を使うことで、現在の自分を肯定的に受け入れやすくなります。

また、具体的で肯定的な表現を心がけることも大切です。

「私は仕事で○○という素晴らしい成果を出している」といった表現のように、抽象的ではなく、自分の状況に即した具体的な言葉を選びましょう。

感情を込めることも忘れてはいけません。

単に暗記して機械的に唱えるのではなく、心から信じる気持ちで言葉を紡ぐことが重要です。

ジャーナリングが自己肯定感に与える影響

ジャーナリングは、自分の感情や考えを言語化する実践的な方法であり、「書く瞑想」とも呼ばれています。

自己肯定感を高める強力なツールと言えるでしょう。

 

私たちの感情は、しばしば曖昧で、混沌としています。

これらの感情を言葉にすることで、初めて自分自身を客観的に理解できるようになります。

ジャーナリングは、まさにこの「感情の整理」を可能にする方法なのです。

自己理解を深める効果

ジャーナリングの最大の利点は、自分自身を深く理解できることです。

日々の出来事、感情、考えを書き出すことで、自分のパターンや反応を認識できるようになります。

例えば、「今日イライラした理由」「最近感じている不安」といった内容を率直に書き出すことで、自分の感情の背景にある本当の原因に気づくことができます。

この気づきは、自分自身を受け入れ、成長するための第一歩となります。

まずは書き出してみましょう。

率直に、思いつくまま書き出してみてください。

ジャーナリングの心理的効果と実践法

継続的なジャーナリングは、感情のコントロールや自己受容に大きな影響を与えます。

自分の感情や経験を客観的に振り返ることで、自分自身に対する理解と寛容さが深まります。

否定的な出来事も、ジャーナリングを通じて学びや成長の機会として捉えられるようになるのです。

  • 「なぜこの状況でこんな感情になったのか」
  • 「この経験から何を学べるか」

このような視点を持つことで、自己肯定感は徐々に高まっていきます。

では、ジャーナリングはどのように行えば良いのでしょうか。

おすすめは以下2つ。

➀自分の感情や思考を自由に書き出すスタイルのジャーナリング

先程お伝えしたように、「なぜこの状況でこんな感情になったのか」「この経験から何を学べるか」といったことを書き出しても良いですが、よりもっと自由に書き出してみてください。

今感じていることを“ありのままに”そのまま書き出せば良いのです。

自己肯定感の向上はもちろん、感情のデトックスやストレスの軽減にも効果的です。

➁日々の感謝の気持ちを書き出すスタイルのジャーナリング

毎日3つの感謝できることを書き出してみましょう。

  • 「今日美味しいコーヒーを飲めた」
  • 「通勤中、座席に座れた」
  • 「友人からメッセージをもらった」

このような小さな喜びで構いません。

これらの小さな喜びに焦点を当てることで、私たちは自分の周りの肯定的な面に気づき始めます。

否定的な出来事や感情に囚われがちな心を、徐々に前向きな方向に導くことができるはずです。

実践のためのアドバイス

アファメーションを効果的に行うには、鏡の前で大きな声で唱える、スマートフォンの壁紙に設定する、寝る前と起床時に唱えるなど、自分に合った方法を見つけることが大切です。

ジャーナリングも、最初は5分から始め、完璧を求めすぎないことがコツです。

正直に、批判的にならずに書くことを心がけましょう。

そして何よりも大切なことは、「継続」です。

アファメーションやジャーナリングは即効性のある方法ではありません。

最初は違和感があるかもしれませんが、徐々に自然になっていきます。

最初から結果や完璧さを求めず、まずは続けていきましょう。

自分に合った方法を見つけ、楽しみながら続けてください。

そうすることが、自己肯定感を高める最も確実な道筋となるはずです。

応援しています。

 

次回は、他者とのコミュニケーションや感謝の力によって自己肯定感を高める方法についてお伝えします。

次回もどうぞお楽しみに。