知らないと危険!笑顔うつになりやすい人の共通点3選

しょう
こんにちは、精神科医しょうです。
さて、本日のテーマは笑顔うつになりやすい人の共通点3選です。
まず、「笑顔うつ」という言葉を聞いたことがありますか?

これは正式な診断名ではありませんが、多くの人が抱えている問題です。

笑顔うつとは、職場ではいつも笑顔で問題なく仕事をこなす一方で、内面では大きなストレスや不安を抱えている状態を指します。

周りの人からはいつも元気そうに見えるため、本人も周囲も気づかないうちに症状が悪化してしまうことが多いのです。

周りからも元気そうに見えて、かつ自分自身も笑顔うつであるという自覚ができていない場合も多いので要注意なのです。

そのため本日は笑顔うつの3つの共通点についてお話し、笑顔うつにならないような予防法についてもお話していきます。

本題に入る前に、youtubeで見たいという方はこちらからどうぞ↓

笑顔うつになりやすい人の共通点

では早速、笑顔うつになりやすい人の共通点について見ていきましょう。結論から言うと、次の3つの特徴があります。

  1. 真面目で責任感が強い
  2. ストレスをため込みやすい
  3. 弱音を吐いたり相談するのが苦手

それぞれ詳しく見えていきましょう。

真面目で責任感が強い

まず1つ目の特徴は、真面目で責任感が強いということです。

こういった方は「仕事を絶対に成功させなければ」「この業務は失敗が許されない」と自分を追い込んでしまうことが多いです。

自分に対する厳しい要求がストレスやプレッシャーを増幅させ、笑顔うつ発症の原因となるんです。

さらに、真面目で責任感が強い人は他人のために自己を犠牲にする傾向があります。

「自分が頑張らないと」「私が少し無理をすれば上手く回るなら」といった自己犠牲が身体的・精神的な疲労を蓄積させ、笑顔うつが悪化する場合もあります。

真面目な人は、自分の仕事に対する責任感が強く、その結果、常に高いパフォーマンスを求められることが多いです。

しかし、このようなプレッシャーが長期間続くと、知らず知らずのうちに心身に大きな負担をかけることになります。

この負担が限界を超えると、笑顔うつの症状が現れることがあります。

一般的に真面目で責任感が強いという性格傾向は、仕事や家庭においても良い結果を生み出すことが多いです。

しかし、このように真面目で強い責任感から自分自身を追い込んでしまいうつ状態を呈してしまう場合もあるのです。

真面目で責任感が強いことは悪いことではなく、むしろ良いことですが、このように自分自身を追い込んでしまうこともあることは覚えておいてくださいね。

ストレスをため込みやすい

次に、2つ目の特徴はストレスをため込みやすいことです。

1つ目の特徴とも重なる部分ですが、自分が頑張らないと、自分が無理しないとと頑張る傾向にあるので、その分自分自身の中に少しづつストレスは蓄積されているわけなんです。

ストレスが貯まれば休んだり発散したりするものですが、笑顔うつになりやすい方はもっともっとと頑張れてしまうので、さらにストレスを溜め込んで気づいたら強いうつ状態になっていたということすらありえるのです。

とは言っても日常生活や仕事、人間関係から感じるストレスを0にすることは不可能です。

重要なのは、ストレスをため込まずに上手に解消することですよね。

ストレスをため込みやすい人は、日々少しずつストレスが蓄積され、ある日突然そのストレスが引き金となって笑顔うつが発症することがあります。

だからこそ、ストレス管理が重要なんです。

弱音を吐いたり相談するのが苦手

最後に3つ目の特徴は、弱音を吐いたり相談するのが苦手ということです。

このような人は、周囲からの期待に応えようとしすぎる傾向があります。

「こんなことで弱音を吐いたらダメだと思われる」「相談してこんなことも分からないやつだと思われたくない」と感じることが多いです。

結果として、自分の感情を抑制し、ストレスや不安を内に抱え込みます。

そして、そのストレスや不安を見せないようにして笑顔を作り、元気なふりをするのです。

しかし、内心では非常に辛く、無理をしていることが多いのです。

このような方は、自分の気持ちを素直に表現することが難しく、常に「良い人」であろうと努力しています。

この結果、心の中に溜まったストレスが解消されず、笑顔うつを引き起こす原因となってしまうんです。

笑顔うつを予防するには?

では、このような笑顔うつを予防するにはどうすればよいのでしょうか?
基本的なことではあるのですが、やはり大切なことなので改めて次の3つを挙げてみました。

  1. 質の良い睡眠をとる
  2. 適度な運動をする
  3. バランスの良い食事を心がける

「こんな基本的なことわかっているよ」という声が聞こえてきそうですが、やっぱり大事なんですよ、そして基本的なことではありますが、意外とできていない方も多いんです。

質の良い睡眠取れていますか?昼寝て夜寝るというリズムの不整などあったりしないでしょうか。

アルコールの量によって睡眠の質を下げていないでしょうか?暑い時期寒い時期は睡眠環境の温度や湿度も睡眠の質に大きな影響を及ぼします。

運動もそうです。運動は苦手だから…と敬遠される方も多いですが、激しい運動でなくても良いのです。

ちょっとした散歩、ジョギングといった軽い運動でも良いのです。

体を動かすことで血流がよくなります、太陽光を浴びることによりセロトニンの分泌も促されます。

運動療法は抗うつ薬と同程度に効果があるというエビデンスもあるくらいです。

運動嫌いの人でも、運動をやらないことでの損失が大きいですから、まずは自分自身にあった強度のものをやってみてほしいですね。

バランスの良い食事も見落とされがち。

特に炭水化物に偏りがちな方が多い、タンパク質が足りず、食物繊維が不足しがちになってはいませんか?

おにぎり、パスタ、うどん美味しいですよね。ついつい好きなものばかりを食べてしまう気持ちもわかります。

でも人間の体は食べ物から作られているんです。

改めてバランスの良い食事を心がけてみましょう。

まずはタンパク質から、プロテインで補うのも全然ありだと思いますよ。

補足として、ストレスマネジメントについても触れておきます。

笑顔うつの発症や悪化にはストレスが大きく関与しています。そのため、ストレスを管理し、上手に付き合っていくことが非常に重要です。

具体的なストレス管理の方法としては、自分自身に合ったものが一番です。

いくつか例として挙げていきますが、続けられそうなものを選択してくださいね!

  • 深呼吸や瞑想、などのリラクゼーション法を定期的に行う
  • 絵を描く、音楽をきく、運動をするなど趣味活動を行うことで気分をリフレッシュし、ストレスを解消する
  • タスクを適切に計画し、優先順位をつけて効率的に作業することで仕事や学業からくるストレスを軽減する、多すぎる業務は上司とも相談して調整してもらう
  • 日記をつけることも有効です。日記には、その日の出来事や感じたこと、ストレスの原因などを書き留めることで、自分自身の感情を整理しやすくなります。また、自分のストレスの傾向やパターンを把握することもできます。
  • 信頼できる友人や家族、同僚とのつながりを大切にし、困った時には助けを。周囲のサポートがあると、自分一人で抱え込まずに済み、ストレスの解消にも繋がります。

まずは自分に合ったストレス管理の方法を知り、実践してみましょう。

まとめ

最後に、今日の重要ポイントをおさらいしましょう。

笑顔うつになりやすい人の特徴は

「真面目で責任感が強い」
「ストレスをため込みやすい」
「弱音を吐いたり相談するのが苦手」

笑顔うつの対策として、

1. 質の良い睡眠をとる
2. 適度な運動をする
3. バランスの良い食事を心がける

そして、有効なのは「ストレスマネジメント」ですね

このように、笑顔うつについて理解し、適切な対策を講じることで、少しでも笑顔うつで悩む人が減ることを願っています。

私のブログのテーマは、「他人軸でなく自分軸で気楽に生きる」です。

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