完璧主義に苦しまずに済む方法

しょう
こんにちは、精神科医しょうです。
さて、本日のテーマは「完璧主義に苦しまずに済む方法」です。
突然ですが、あなたは完璧主義に悩んでいませんか?

こう聞かれてピンとこない人が大半なのではないでしょうか。

実は、完璧主義って自覚できている人もいれば、無意識に完璧主義に陥っている人も多いので、自覚ができていない人が大半なのではと思っています。

まじめで責任感が強く、ルールを重んじる方の中には、完璧主義な人も多いものなんです。

完璧主義は悪いものというイメージが先行することも多いのですが、決して悪いことではありません。

完璧主義であることで、隙のない丁寧な仕事をしようと思えますし、自分よりもすごい人を見て、もっと頑張ろうと努力をすることもできます。

自分をどんどん高みへと、自己成長させてくれる側面を持つのが完璧主義です。

しかし、完璧主義であることで、苦しい思いをすることがあるのもまた事実です。

実行しようとしたことが遂行できなかった時や、理想としている人の背中に追い付けなかった時、ライバルに追い越された時など、人生思い通りにいかないことが多いのも現実です。

そのような時、完璧主義な人は、自分を責めてしまうんです。

「自分は何をやっているんだ・・・」
「こんなんじゃダメだ・・・」
「ダメ人間だ・・・」

このように、自分の無力さに打ちひしがれてしまいます。

完璧主義とは、「0か100」なので、及第点の自分を許せないのです。60点や70点では、意味がありません。

完璧な姿こそが、あるべき姿だと考えてしまうんですね。本題に入る前に本日のブログを動画で見たい方はこちらのyoutubeから見てくださいね↓

人はなぜ完璧主義になるのか?

たくさんの理由はありますが、その中でも大切だと思う3つ。

それは幼少期の家庭環境、過去のトラウマ、SNSの発達です、この3つに絞って解説していきましょう。

①幼少期の家庭環境

例えば、厳しすぎる両親のもとで育った子は、過度に失敗することを恐れてしまいます。

「失敗すれば両親から怒られる」「100点でなければ、両親が褒めてくれない」そうなると子どもは、自然と完璧を目指すようになってしまいます。

幼少期に親から認めてもらうという体験は、子どもにとって非常に大切なものですが、それが100点の時だけとなると、過剰に100点に固執するようになっても仕方がありません。

②過去のトラウマ

過去に人前で大きなミスをしたり、恥ずかしい思いをした、上司からパワハラにも近い厳しい叱責を受けた。

そんなトラウマにも近い経験があると、もうそんな思いは二度としたくないということで、完璧主義になることも理解できますよね。

過去のトラウマに囚われてしまっている人は思うよりも多いんです。

③SNSの発達

少しでも間違った発言や間違った行いをすると、個人であろうと、SNSで不特定多数から強烈なバッシングを受けることもあります。

「こうあるべき」という完璧な理想像を押し付けられることがあります。

今までは届かなかった全国からの個人の声が、SNSの発達を通して届くようになったのです。

このSNSの発達は、あまり大きな影響はないかもしれませんが、人が完璧主義になる理由として、その影響が全くのゼロということはないと思っています。

完璧主義の4つの対策

では、どうすれば完璧主義に苦しまずに済むのでしょうか?

その具体的な方法を4つ紹介していきます。

①自分の得意と苦手を認識すること

自分ができることと自分ができないことをしっかりと認識できていますか?

例えば、「クリエイティブな仕事は得意だけど、事務作業はできない」こんなイメージです。

そして認識できたなら、事務作業は誰かに任すということも時には大切です。

もちろん任せられるもの任せられないものもあるとは思いますが、そもそも認識できていないとこういったアイデアも出てきません。

まずは得意なこと苦手なことを客観的に認識すること。

これは、完璧主義から脱却するためにとても大切なことです。

②ゼロポイントを設定すること

完璧主義な人は、完璧な人と自分を比べてしまうことが多いものです。

または、過去の自分の輝かしい成績や成果と比べてしまうこともあります。

そこで、ゼロポイントを設定して、そこと比較検討するという考え方があります。

例えば、営業成績ナンバーワンの人と比べてしまい、憂うつに感じたり、自己否定を繰り返してしまう人の場合。

この場合、仕事をサボりがちで営業成績がビリの人(申し訳ないけど、この架空の人をゼロポイントとしましょう)この人と比べるんです。

営業成績がビリの人と比べることで、自分がこれまでに行ってきたこと、また現在手にしているものは何があるか?どう判断できるか?それを検討することができます。

すると、これまで営業のためにリスト化してきた顧客名簿やそこに書き記したメモの数々、営業に役立つ会話のスキルを勉強したこと、自分という人間を選んでくれたお客様の数などに気付くことができるのではないでしょうか。

ビリの人よりも努力しているし、結果も出していることに気付くことができるはず。

この考え方は、自身の苦しみを別のポジティブな視点から再度考え直してみることが目的です。

「何が無いか」に注目するのではなく、既に自分が手にしているものを認めて評価し、自分よりももっとひどい人もいるということに気付くことが目的なのです。

ゼロポイントという極端な比較対象を設定することで、非常にそれらを意識しやすくなるのではないでしょうか。

③小さな成功を認める

完璧主義の人は、目標が高すぎるために小さな成功を見逃しがちです。

しかし、日々の小さな成功や達成を認めることは自己肯定感を高めるために非常に重要です。

例えば、今日は締め切り前に仕事を終えた、ミーティングで良いアイデアを出せたなど、小さな成功を積み重ねることで自己評価が向上します。

④マインドフルネスの実践

マインドフルネスは、現在の瞬間に意識を向けることで、過去の失敗や未来の不安に囚われることを減らす手法です。

毎日数分間のマインドフルネス瞑想を行うことで、ストレスが軽減され、心のバランスが保たれます。

このマインドフルネス瞑想は私も何度も何度もおすすめしてきている方法ですので、今回は詳細にお伝えしませんが、道具もいらないし時間も取らない、とにかくおすすめの方法なのでぜひマスターして欲しいと思っています。

最後に大切なことを一つお伝えします。
完璧主義者は「完璧でなければ意味がない」と考えがちですが、実際には進歩が重要です。

今の不完全を自分自身で受け入れて、完璧ではなく進歩に重点を置くことが何より大切なのです。

少しずつでも成長していることを認識し、その進歩を評価することで、自己肯定感も高まります。

例えば、毎日少しずつ新しいスキルを学ぶことや、毎週の目標を設定して達成することで、自分の成長を実感できますよね。

完璧を目指すのではなく、進歩を目指しましょう!

まとめ

完璧主義に苦しまずに済む方法として、次のポイントを意識してみてください。

  1. 自分ができることと自分ができないことを認識し、できないことは人に任せてみる。
  2. ゼロポイントを設定して、そこと比較検討する。
  3. 小さな成功を認める。
  4. マインドフルネスを実践する。
  5. 完璧を目指すのではなく、進歩を目指す。

これらの方法を試してみることで、完璧主義から来る苦しみが少しでも楽になることと思います。

完璧主義は悪いことではありません。良い側面もたくさんあります。上手に付き合っていきましょうね!

今日のお話はいかがでしたでしょうか、参考になった共感できたという場合にはぜひ高評価をお願いします。

私のブログのテーマは、「他人軸でなく自分軸で気楽に生きる」です。

あなたはこんな悩みをお持ちではありませんか?

  • 「他人の顔色ばかりみてクタクタ」
  • 「自分の意思で生きられない」
  • 「いつも後悔ばかりでグルグル一人反省会」

そんなあなたはこちらの記事を読んでみてくださいね。

自分軸で気楽に生きられるようになる記事を読む

あなたが「自分軸で気楽に生きられるようになる」ことを願っています♪