精神科医しょうについて
「そもそも、精神科医しょうって誰?」
という声もありそうなので、
簡単な自己紹介をさせてください。
私は、
これまで精神科医として、
大学病院や精神科病院、クリニック等で治療や研究を行いながら、
大学で講師の仕事や、産業医として会社員の心身の健康維持をしていくための活動もしきました。
メインは精神科での外来診療で、
これまでたくさんの患者さんと出会い治療し、
患者さんからもたくさんの事を学ばせて頂きました。
今でも患者さんとの距離が一番近い外来診療が、
私にとって一番の大切な時間です。
医師としてのキャリアが10年を越えてくると、出会う患者さんはかなりの確率で良くなっていき、
その喜ぶ顔を見て私自身も嬉しい気持ちで一杯でした。
「どんな患者さんも、
良くする事ができるのでは?」
正直に言ってしまうと、
このような全能感を覚えた時期もありました。
そして今ではこの事は、
「勘違い」でしかない。
こう思っています。
なぜならば、
外来では患者さんとの1対1の対話だからです。
そもそも何かしらの悩みを持っていても、
病院にいく人は多くないんですね。
「世の中には、
もっとたくさん苦しんでいる人がいるのではないか?」
「病院には行かないけど、
悩みを抱えている人は沢山いるのではないか?」
こう疑問に思うようになってきたんです。
あれは暑い夏の日でした。
私がいつも通り外来診療を行なっていると、
一人の中学生のお子さんを持つお母さんが外来にいらっしゃいました。
しかし、そこにお子さんの姿は見えず、
お母さんは一人で外来にいらしたんです。
しかも、よっぽど悩みが深いのか表情は暗く痩せていて元気もありませんでした。
そのお母さんいわく、
お子さんはとても優しくて繊細で敏感な子だったそうです。
詳しく聞いてみると、
HSP気質に当てはまるところがたくさんある子でした。
小学校では自分よりも周りに気を使いすぎてしまい、
自分軸ではなく他人軸だったそうです。
自分の意見を強く言えることもなく、
気の強いクラスメイトからいじられても嫌と言えず悩んでいました。
小学校を卒業後、
中学入学後からいじめられてしまうようになってしまい不登校となり、
家から出ることもなく引きこもるようになってしまいました…。
食事もあまり食べられず、
痩せてしまい、
日中もベッドに横になり動くことも減ってきているのです。
誰もがこの話を聞いて、
うつ病
と思うことでしょう。
お母さんは、
お子さんに対し、
「病院に一緒に行こう」
とお話したそうです。
しかし、
お子さんは精神科に行くことを頑なに拒否しているんです。
お母さんは何度も何度も、
説得しようと試みました。
それでもお子さんの拒否は、
頑なだったんですね…。
そのため、
お母さんは困ってしまって私の精神科外来にいらしたんです。
こういった外来に行けない患者さんは多いと思います。
ただ、
そういった患者さんに対してできる医療はほとんどないんです・・・。
私はこのお母さんに対してアドバイスはできても、やってあげられる事はほとんどありませんでした。
私は無力でした。
とてもとても悔しかったです。
こういった経験から、
私は外来でできる診療に加えて外来に来れない方に対しても少しでも力になりたいと決意しました。
「私が持っている精神医学の知識を発信していけば、
少しでも気持ちが楽になる患者さんがいるのでは?」
こう考えました。
そして、
インスタグラムでのアカウントを開設し、
HSP気質やメンタルヘルスについての情報発信を始めました。
HSP気質やメンタルヘルスに関する情報を知れたり、
なによりも
「少しでも気持ちが楽になって欲しい」
このような思いで発信してきました。
いかがでしょうか。
私の思いを少しでも理解してくださると嬉しいです。
このお子さんのように、
自分軸ではなく他人軸で生きづらさを感じる方のために私は発信しています。
「他人軸ではなく自分軸で気楽に生きる」
が私の発信のテーマとなっています。
あなたはこんな悩みをお持ちではありませんか?
「他人の顔色を伺ってばかりでシンドい」
「自分の意見を言えずストレスを溜め込んでいる」
「様々なことに対しグルグル一人反省会が止まらない…」
もしこのような悩みをお持ちの場合には、
あなたは他人軸で生きている可能性があります。
そんなあなたの生きづらさを解消するために、
こちらの記事も一緒に読んでもらえると嬉しいです♪
突然ですが、今あなたはこんな悩みを抱えていませんか? 人の顔色ばかり気になり自分の意見を言えない 毎日の一人反省会がやめられず落ち込む 些細なことで不安で不安で仕方なくなる 仕事中、突然、涙が出てしまう […]