この記事を読まれている読者の方の中には、社会人の方も多いかと思います。
そして、HSPさんの場合、相手の攻撃的な発言、威圧的な態度など、時にはパワハラにお悩みの方も多いのではないでしょうか?
しかし、そのようにお悩みであっても、HSPさんの中には、「自分が我慢すれば良い」と考えている方もいらっしゃるかもしれませんね。
- 「波風を立てたくない・・・」
- 「これがずっと続くわけではない・・・」
空気を読み、調和を好むHSPさんですから、そのように考えてしまうのも無理はありません。
本来はそもそも「パワハラを行う人」に問題があります。
いかなる理由があろうと、パワハラをしてはいけませんし、どこからがパワハラかを認識しておくべきですよね。
しかしながらパワハラにお悩みの方も、「パワハラとは一体どういったものを言うのか?」
そこは知っておくと良いかと思います。
何でもかんでもパワハラというのも違いますので、今回は、パワハラの基本についてお伝えしていきますね♪
ぜひ参考にしてみてください♪
パワハラの基本
まず最初にですが、パワハラは個別に考える必要があり、すぐ「それはパワハラです」
そう言えないのが現状です。
やはり、行為者(パワハラをした人)、相談者、双方からの聞き取り、そして第三者の目撃証言など、丁寧に事実確認を行うことが重要です。
相手を陥れてやろうとする人がいないとも限りませんし、こちら側の誤った認識であることなども考えられますからね。
そこは、慎重かつ丁寧にならざるを得ないのが現状です。
パワハラの定義
では次に、「パワハラ」とは一体どういった定義なのか?
少し詳しく見ていきましょう。
厚生労働省によると、職場におけるパワハラに関して、以下のように定義しています。
「職場において行われる①優越的な関係を背景とした言動であって、②業務上必要かつ相当な範囲を超えたものにより、③労働者の就業環境が害されるものであり、①~③までの要素を全てみたすもの」
→客観的にみて、業務上必要かつ相当な範囲で行われる適正な業務指示や指導については、該当しない。
少し分かりにくいかと思いますので、1つずつ説明していきますね♪
優越的な関係を背景とした言動
これは、上司による言動が多いかと思いますが、同僚や部下からの言動も含みます。
同僚や部下であっても、相談者の方より、業務上必要な知識や経験がある場合には、“優越的な関係”が生まれますからね。
集団による行為のため、それに抵抗したり、拒絶することが困難な場合にも、“優越的な関係”としてみなされます。
業務上必要かつ相当な範囲を超えた言動
これは、社会通念上、一般的にみて、明らかに業務上必要がない発言、ふさわしくない発言、そういったもののことです。
気を付けたいですよね。
労働者の就業環境が害される
これは、例えばひどいことを言われたり、ひどいことをされると、精神的、身体的に苦痛を感じるかと思います。
そういった時に、職場を不快に感じ、仕事をする上で能力の発揮がしづらくなったなどのことを指します。
しかし、この判断に当たっては、「平均的な労働者の感じ方」、つまり、同様の状況で社会一般の労働者が、就業環境を害されたと感じるかどうかも判断基準となります。
いかがでしょうか?
何となくパワハラの定義が掴めたでしょうか?
「パワーを持った者によるハラスメント」
そう考えると、理解しやすいかもしれません。
上司はもちろん、同僚や部下であっても、自分より“知識”“経験”などのパワーがあれば、そこに“優越的な関係”は生まれます。
そういったことを理解しておくと、パワハラを少し理解しやすくなるかと思います。
パワハラの典型例
では、パワハラの典型例としては、一体どういったものがあるのか?
こちらもお伝えしておきたいと思います。
厚生労働省は、以下の6つを典型例として挙げています。
- 身体的な攻撃→暴行・傷害
- 精神的な攻撃→脅迫・名誉棄損・侮辱・ひどい暴言
- 人間関係からの切り離し→隔離・仲間外し・無視
- 過大な要求→業務上明らかに不要なことや遂行不可能なことの強制、仕事の妨害
- 過小な要求→業務上の合理性なく、能力や経験とかけ離れた程度の低い仕事を命じることや仕事を与えないこと
- 個の侵害→私的なことに過度に立ち入ること
※パワハラに当たり得る行為の全てについて、網羅するものではないことに留意
ここまでいかがでしたか?
少し難しい内容もあったかもしれませんが、仕事をする上で知っておくと良い知識かと思います。
なぜなら、自分自身の身を守るためであることはもちろん、時には自分自身が“無意識に”誰かに対してパワハラをしてしまっているかもしれないからです。
何気なく言った言動、何気なく行った行動。
その1つ1つを振り返り、職場の皆が快適に仕事をすることができると良いですね♪
まとめ
自分自身の身を守るためにも、職場の誰かを傷つけないためにも、今回お伝えした内容をぜひ振り返ってみてください。
快適に仕事ができるよう、お祈りしています♪