こんにちは、精神科医しょうです。
マウンティングは相手を自分よりレベルが低い存在と見なす行為ですが、これを行う人ははっきりとした自覚を持たず無意識にしてしまう人も少なくないのです。
もしかしたらあなたも知らない間に周りの誰かに対して、自覚なきマウンティングをしてしまっているかもしれません!
感情を持つ人間であれば誰でも嫉妬や羨望の気持ちがあるため、自分の感情を自然にコントロールできないと他人に負の行いをしてしまいます。
「人を見下してしまうのはなぜなのか?」、その理由と改め方についてまとめていきましょう。
良かれと思う行動が実はマウンティング
本人的には相手のためになると考えてしている行動が、実はマウンティングであることが多いのです。
自分はそんな行動をしていないか、日常の自分の行動を見て注意してください。
自己判断によるアドバイス
相手が困っていることや悩んでいることに対して話を聞いた後にアドバイスするのは、親切からではなく「上の自分が何とかしてあげよう」と思い行う場合があります。
アドバイスする側に相手の力になりたいという感情が含まれていても、相手があなたの意見を欲しいと言っていないのならただの自己判断の押しつけ行為です。
自分の主観が入る意見を頼まれていないのに言うのは、マウントを取っていると思われるので注意するようにしてください。
欠点をあげての注意
相手が失敗したことを注意する際にその人の欠点を強調して、「だからダメなんだ」という言い方をするのは相手に失礼であるし心を傷つけてしまいます。
誰だって欠点を声高にあげて叱られるのは不快であり、また心が萎縮してしまうでしょう。
注意するためと言って相手の欠点をターゲットにして責めるのは、自分が相手を下に見ていることと無関係ではないはずです。
欠点を絡めた注意を他の誰かが耳にしていれば、あなたが注意した相手へマウンティングを行う人物を広げる危険性もあります。
マウンティングする理由は心にある劣等感
人は自分の弱い心を落ち着かせるために自分より下の存在を見て、「まだ私の方がましだ」と安心したがる部分があるものです。
接する相手に自覚を持たずにマウンティングしてしまう理由には、心のどこかに自分を卑下する劣等感が隠れているからでしょう。
自分に対する自信がなく価値がないと思い込む心が、無意識に自分より存在価値が低いと思う相手を探させてしまうのかもしれません。
人を傷つける行動を自覚しないと起こること
マウンティングは相手の心を必ず傷つけてしまう行動であり、自分がそうした行動を取っている自覚を持たないとあなたは色々なものを失う結果になります。
自分をバカにする・遠回しに貶めてくる人について、好意的な感情を持つ奇特な考えの人はいなく相手に嫌悪感しか抱きません。
人を傷つけてしまっていると自分で自らの行動に気づかないと、あなたの周辺からは人が去っていき家族・友人も距離をおくようになるでしょう。
マウンティングする心を改めるための方法

あなたにも他人にも悪い結果にしかならないマウンティングをやめるには、自分自身の心を改めるしかありません。
自分の心の中にある歪みを無視しないで向き合い、そして他人を思う考え方を養いましょう。
劣等感をこじらせず認める
自分より下の相手を作りたがる心の原因は劣等感からなので、自分の見たくない嫌な部分が広がる前に認めてしまいます。
劣等感があることは自分はダメで未熟な人間である証拠のように捉われがちですが、心の中を探れば誰にでも自分に足りないところがあると思う部分があるはずです。
感情があるのだから劣等感があるのは当たり前のことであり、変な意地を張らずに受け入れてしまうのが心の嫌な部分を最小限に留める一番の方法です。
誰にでも悩みはあると考える
劣等感から派生するもので「どうして自分ばかり…」のような悲壮感を持ちやすいですが、心の苦悩は誰にでもあると考えて心を大きくしましょう。
自分がかわいそうと嘆いてばかりいると心が狭くなってしまい、より人にマウンティングしてしまう土台を作りやすいです。
同じようにみんな悩みや苦しみがあると考えることで、心の重荷はきっと軽くなっていきます。
相手の立場になって想像する
「こう言われたりしたら自分はどう思うか」など、誰かに何か言葉をかける際に想像する癖をつけると良いです。
自分が相手の立場になり考えられるようになれば、自然と相手を傷つける可能性がある行動をしなくなります。
人を下に見ない心を養うには、他人を思いやれる人間になる必要があります。
まとめ

あなたが一切の悪気なく誰かにしている行動のどれかには、相手を傷つける要素があるマウンティングと見られるものがあるかもしれません。
自分が大切に思っている人たちから背を向けられたくなければ、心にある劣等感は育てずに思いやりの気持ちを育てるように頑張りましょう。
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