こんにちは、精神科医のしょうです!
特定の知人や友人と会った時に、妙に疲れを感じたりすることはありませんか?
いつの間にか話題が相手中心になっていたり、見下すような発言をしてくる人が周囲にいたら要注意です。
自分が優位であることを周囲に示してくることを「マウント」または「マウンティング」といいます。
そんな人が友人だった場合、会うたびに疲弊してしまいますよね。
しかし、マウントを取ってくる人は自分に自信がなかったり、相手の反応を見て自分の立ち位置を確認しようとしている「常に不安で満たされない人」なのです。
今回は、マウントを取ってくる人の特徴や付き合い方について紹介していきます。
悩んでいる方はぜひ目を通してみて下さいね!
マウントを取ってくる人の特徴
承認欲求や自己顕示欲が強い
マウントを取ってくる人は、「自分が他人よりも優れていることを認められたい」という気持ちが潜んでいる可能性が高いです。
マウントは癖になってしまうので、どんな話題でもついマウントしてしまうなど、常態化することも。
常に話題の中心で居たい気持ちが強く、負けず嫌いでもあるため、少しでも相手より優位な立場でいようとします。
また、相手から構われたいという寂しさの裏返しでマウントを取ってくる人もいます。
自分に注目してくれる人との関わりを維持するために、マウンティング行為をしてしまうのです。
人のことを否定してくる
どんな話をしても否定してくる人がいます。
好きな音楽の話や、趣味の話、共通の友達の話などをしても否定的な言葉で返され、共感してくれることはありません。
否定もしくは興味なさげに相槌をして自分の話に持っていこうとするのも、マウンティングといえます。
自分が満たされていない状態で他人の楽しそうな話を聞くと、「自分が劣っているような感覚」になっていき、その気持ちを打ち消すために相手の話を否定して、自尊心を保とうとするのです。
大抵は無意識にやっていることが殆どなので、仲の良い間柄になるほどエスカレートする可能性があります。
学歴や仕事、家庭環境を自慢してくる
優劣をつけやすくマウンティングを取りやすい話題といえば、学歴や仕事などが思い浮かぶと思います。
有名な学校出身であったり、収入や職場の環境自慢など多岐に渡ります。
また、自分自身のことだけではなく結婚や出産、夫の職業についてマウントを取ってくる人もいるでしょう。
ほかにもブランド品や持ち物自慢、容姿や高級店に行ったなどのアピールをしてくる人もいます。
マウントを取られやすい人とは
優柔不断でイエスノーをはっきり言わない
優柔不断でイエスノーをはっきり言わない人は、まさにマウンティングの標的になりやすいです。
自分の意見をはっきり言うことがなく、どんな話題にも共感してしまうので非常にマウントを取りやすいのです。
自己主張が少なく、誰にでもいい顔をしてしまう人はマウントをする人にとって好都合な存在です。
反論してこない大人しい人
大人しくていい人すぎるタイプの人は何を言われても怒らないので、マウントの対象になりやすいです。
相手が反論してこないことが分かっているので、「この人になら何を言っても大丈夫」だと思われてしまうのです。
完璧で秀でている人にはマウントを避ける傾向があり、自分と似たような境遇で少し劣っている大人しい人に対してマウントが行われます。
「すごい」や「いいな」が口癖の人
相手の話に対してなんでも「すごい!」「いいなー」と共感して持ち上げる癖がある人は要注意です。
自分を下げて相手を立てるような会話をよくしてしまう人は、気を付けなければマウントのターゲットになってしまいます。
何を話しても褒めてくれるので、承認欲求を満たせる都合の良い相手だと思い込んでマウントを取ってくるようになります。
マウントを取ってくる人への対処法
徐々に距離を置いて交友を断つ
マウントをしてくる人とは関わらないようにするのが一番の対処法です。
いきなり交友を断つのではなく、少しずつ連絡の頻度を落としたり、会うのも一ヶ月に一回や数ヶ月に一回などなるべく接触の頻度を減らすことで自分の身を守ることに繋がります。
職場で顔を合わせなければいけない関係の場合は、さりげなく距離を取ってドライな関係を保つように心がけましょう。
はっきりと意思表示をする
相手を無闇に褒めたり、相手の意見に何でも同調することはやめましょう。
普段からはっきり意思表示する癖をつけることが大事です。
また、マウントや悪口が始まったら別の話題に変えるようにするのも効果的です。
これからも関係を続けていきたい相手なら、マウントされて嫌だということをはっきり伝えてみましょう。
指摘されて初めて自分が嫌な思いをさせてたことに気づく人もいます。
プライベートの話をあまりしない
プライベートの話をすると、ここぞとばかりに比較する対象が生まれてマウントを取られてしまう可能性があります。
情報を必要以上に与えなければ、マウントするための材料もないので被害に遭う頻度を減らせるでしょう。
また、マウントされるときの会話パターンを覚えておくことも大切です。
特定の話題のときにマウントが発生すると分かっていれば、その話題にならないように極力避けることができます。
相手の得意分野について頼ってみる
マウントを取ってくる人は、自分に自信がない場合が多く、存在価値を認めてもらいたいという強い気持ちを他人にぶつけようとします。
そんな相手の得意なことを認めて、頼ってみることで相手の欲求が満たされて優しくなることがあります。
いつの間にか相手から好意的に見られるようになり、マウントを取られなくなるといったケースもあります。
まとめ
本日はマウントを取ってくる人の特徴や付き合い方についてお伝えしました!
マウントを取られて良い気分になる人はいません。
しかし、マウントを取ってくる人は無意識でやっていることが殆どです。
マウントを取られたからといって、拒絶するのではなく、「なぜマウントを取ってくるのか」ということに着目してみると付き合い方のヒントが得られるかも知れません。
悪いところも良いところもあるんだということを踏まえて、一時的に距離を置き関係を見つめ直してみてくださいね。
私のブログのテーマは、「他人軸でなく自分軸で気楽に生きる」です。
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