意外と知らない会議を円満に進めるためのコツ【スティンザーの3原則】

しょう
こんにちは、精神科医しょうです。私は普段、精神科での外来を行い、7万人以上インスタやvoicyのフォロワーさんに対しHSP気質に関する発信、書籍の出版を行っています。

あなたは会議は好きですか?きっと好きな人の方が少ないかもしれないですね。

和やかな雰囲気の会議ならまだしも、沈黙があったり、どこかピリついた雰囲気の会議だと、とても息苦しいですよね。

そのような会議だと、空気を読むことに長けているHSPさんには、まさに逃げ場のない“地獄”と言えるかもしれません。

・・・まぁ地獄は言いすぎかもしれませんが、とても苦痛であることに変わりはないのではないでしょうか。

もし少しでも会議を和やかに、そして円満に進めることができるのであれば、それに越したことはありませんよね。

良い意見とは、良い雰囲気の中でこそ生まれます。

誰もが苦痛に感じるような雰囲気の中では、頭も上手く働かないものです。

そこで今回は、会議を少しでも和やかに、そして円満に進めるためのコツをお伝えできればと思います。

今からお伝えすることを読んでみて、実際に取り入れることができそうなものは、ぜひ取り入れてみてくださいね。

今後会議に参加するのが、“チョット”楽しみになるかもしれませんよ♩

会議を円満に進めるためのコツ「スティンザーの3原則」

「スティンザーの3原則」というのは、聞いたことがありますか?

アメリカの心理学者スティンザーが発見した、小集団における心理効果・原則です。

主に会議の場での原則と言えるでしょう。

この3原則では、その名の通り3つの原則があります。

  1. 対立しやすい相手とは、正面に座る
  2. 意見に対する反論は、その意見の後に出やすい
  3. 議長のリーダーシップが強すぎる場合、参加者は隣の人との私語が多くなる。(議長のリーダーシップが弱すぎる場合、参加者は正面に座っている人との私語が多くなる)
※「①対立しやすい相手とは、正面に座る」が少し分かりにくいかと思いますので、補足説明しておくと、これは、日頃対立している人、相手に対して敵対心や反対意見などがある場合には、その人の正面に座る傾向がある、ということです。

これらの3原則を逆に利用することで、会議を少しでも円満に進めることができる可能性があります。

例えば、以下のようなことを実践してみてはどうでしょう?

  • 仲の良い同僚とは、正面に座る
    →自分と対立している人や、反論してきそうな人を自分の正面に座らせない
  • 仲の良い同僚にお願いし、自分の発言の直後に賛成意見を述べてもらうようにす
    →反論させる隙を与えない
  • 議長に全体の調和を重視しつつ、適度なリーダーシップを発揮してもらうために、議長には真ん中の席に座ってもらう→上座、下座を意識させすぎない

「スティンザーの3原則」を上手に活用することで、会議を少しでも円満に進めることができそうですよね。

会議を円満に進めるためのコツその2「フィーリンググッド効果」

他にも役立つ知識をお伝えしておきたいと思います。それは「フィーリンググッド効果」

※フィーリンググッド効果とは、環境が人に対する嫌悪感を抑えたり、好感度を増幅させたりする影響力を持っているというものです。

簡単に言えば、「環境によって人の気持ちや気分は左右される」ということですね。

あなたも経験したことがあるのではないでしょうか?

とても良い天気だと、気持ちも良くなります。

どこか晴れやかな気分にもなるのではないでしょうか。

しかし、あまりにも暑すぎればちょっとイライラしたり、雨が降ればどこか憂鬱な気分になりますよね。

これがフィーリンググッド効果。

このフィーリンググッド効果を会議を円満に進めるために有効活用したいのであれば、例えば以下のようなことを試してみてはいかがでしょうか?

  • 快適な温度、快適な湿度を保つ
    夏:適切な室内温度(25~28℃)適切な室内湿度(45~60%)
    冬:適切な室内温度(18~22℃)適切な室内湿度(55~65%)→温度も湿度も高い環境よりも、快適な温度や湿度の環境の方が対人好感度が高くなる。特に高温多湿時には、自分と違う意見を持った人への好感度がいちじるしく低下する
  • 香りの良い場所を選ぶ
    →香りのない場所よりも、良い香りのする場所の方が込み入った話に応じてくれやすい
  • 部屋を綺麗に掃除しておく
    →汚い部屋と綺麗な部屋では、当然相手に抱く印象も違う(綺麗な方が好印象)

人は思っている以上に環境の影響を受けています。

視覚や聴覚、嗅覚、触覚などが快適であることで、その時の気分も良い方向へと変わります。

しかし、その逆もまた然り。

視覚や聴覚、嗅覚、触覚などが不快であれば、その時の気分も悪くなりやすいものです。注意してみてください。

まとめ

少しでも会議を和やかに、そして円満に進めたいのであれば、「スティンザーの3原則」や「フィーリンググッド効果」などを意識してみましょう。

座る位置に気をつけてみたり、会議を行う場を快適な環境にするなどといったことを意識するだけで、人の気持ちや気分というのは、あなたが思っている以上に変化するということに気づけるはずです。

ぜひ取り入れられそうなものから取り入れてみてくださいね。

私のブログのテーマは、「他人軸でなく自分軸で気楽に生きる」です。

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