こんにちは、精神科医のしょうです!
私は普段、精神科での外来を行い、インスタにてHSP気質に関する発信を行なっています。インスタにも遊びにきてね(外部リンク)
HSPさんは「繊細な人」という気質を持っていて、感受性や共感性が他の人よりも高い傾向があります。
他人の言動に影響されて、自分の意見がぶれてしまったり一人では判断できなくなることはありませんか?
相手の意見を尊重しすぎるあまり、自分の本心を押し殺して優柔不断になってしまっているのではないでしょうか。
今回はHSPさんが優柔不断になってしまう原因やシチュエーション、解決策について紹介します!
HSPさんが優柔不断になるシチュエーションは?
「行きたいところある?」と聞かれたとき
友達や恋人と遊ぶ約束をしたとき、「どこか行きたいところある?」と聞かれることがあるかと思います。
相手の好きそうなところを選ぶべきか考え込んでしまうため、候補を挙げるのにも時間が掛かります。
また、自分が候補を挙げたとしても、相手の反応があまり良くなかった場合とても落ち込んでしまうので遊ぶ場所を決めるのはとても苦手です。
あまり気乗りしない誘いを受けたとき
知人からイベントや遊びの誘いを受けたときに、あまり気乗りしない誘いだとしてもなかなか断れずにOKしてしまうHSPさんもいるのではないでしょうか?
行こうか行かないかを頭の中でぐるぐる考えてしまうだけではなく、断ったときに相手ががっかりしてしまうかもしれないと想像してきっぱり断ることができません。
職場で意見を聞かれたとき
職場で仕事について意見を聞かれたときに、上司の顔色を気にして曖昧な表現で濁してしまうことはありませんか?
自分に自信を持てなかったり他人軸で生きていると、「何も意見がない優柔不断な人」という風に見られてしまいます。
意見を出し合うような議論が得意ではないため、会議や打ち合わせもHSPさんにとって苦痛に感じます。
周りのさまざまな意見に同調してしまうので、八方美人に思われてしまうこともあります。
HSPさんが優柔不断になってしまう原因
自己肯定感が低く周囲に流されてしまう
HSPさんは自分に自信を持てない人が多いです。
自己肯定感が低く自分の意見や決断にも自信がないので、周りに流されてしまいがちです。
自分よりも他人を優先する性格なので、自分と他人との意見の違いに悩んで、決断できなくなってしまうのです。
自分で判断する経験が少ない
HSPさんは普段から人の意見に共感することが多く、「他人の意見が自分の意見」になっているのでなかなか自分で一から考えて発言することができません。
引っ張っていくようなリーダータイプが周りにいた場合、その人に任せ切りで自分で判断する機会が少ない人も優柔不断になりやすいです。
相手に嫌われたくないから
HSPさんは、違う意見を言ったことで相手が不快な思いをしないか、相手に迷惑をかけるのではないかという考えから優柔不断になってしまうのではないでしょうか。
また、相手のことを傷つけないように気遣うなど選択肢以外に考えることが多すぎて素早く決断できません。
HSPさんは必要以上に人の気持ちを考えてしまう優しい性格ゆえに、優柔不断になり損をしているのです。
HSPさんが優柔不断にならないための解決策
都合の良い存在にならないようにする
相手に気を遣いすぎて都合の良い存在になってしまうことは避けましょう。
他人と自分は違う人間なので、それぞれ持っている意見も違います。
異なる意見を言うことは悪いことではありません。
他人の気持ちを考える前に、自分はどう思っているのかを優先して考えるようにしましょう。
相手が喜ぶからと言って、自分を後回しにするような選択をし続けるのはHSPさんにはストレスが溜まるので自分ファーストで行動するようにしてくださいね。
決断力をつける練習をする
優先順位をつけることが苦手な人、いつも他人任せで自分で考える習慣がない人は優柔不断に陥りやすいです。
自分で決断するときのルールを作り、物事に優先順位をつけるようにしましょう。
何かを判断しなければいけないシチュエーションのときは、なるべく自分で期限を設けてその期限内に答えを出すようにしましょう。
期限を設けることでメリハリがつき、徐々に判断するスピードが上がっていきます。
HSPさんは人を観察することが得意なので、決断力がある人や結論を出すのが早い人をよく観察してみると参考になることも多いでしょう。
小さなことから決断する
いきなり大きな決断をしなければいけない場面に遭遇したら困りますよね。
まずは小さな身の回りのことから決めていく練習をしましょう。
夕飯のメニューを5分以内に考える、明日着ていく洋服を1分で決めるなど時間を定めながら決める練習を重ねることで、決断力を磨くことができます。
小さいことから自分で決める練習をすると、自信にも繋がるのでおすすめです。
迷ったら自分の好きなものを選ぶ
優柔不断になってしまう原因のひとつに、「考え過ぎてしまう」ことが考えられます。
HSPさんは特にこの傾向が強いので、意見を問われてもすぐに返答することが難しいのです。
物事を判断するときはあまり深く考えないことを意識しましょう。
HSPさんは直感的に良いものを選ぶことが得意なので、迷ったら自分が好きだと思う方を選ぶと良いでしょう。
選択肢と情報を極力減らす
HSPさんは一つ一つのことに向き合うことは得意ですが、色んな種類の選択肢が用意されてあったり、情報が多すぎると混乱してしまいます。
そんなときは、選択肢や情報をなるべく減らすように意識してみましょう。
たとえば欲しい物があったとして、別のメーカーの物と比べ始めるとどれが良いのかHSPさんは悩んでしまいますよね。
値段や色、性能、耐久性などレビューを読み漁っても結局どれにすればいいのか分からなくなって買わずに終わる……ということはないでしょうか。
比べる商品はこれとこれだけ!と決めて、比較対象を無闇に増やさないで決める癖をつけましょう。
まとめ
HSPさんは一人でいる時は決断出来ることも多いのですが、他人が関わってくると相手の気持ちを汲もうとして優柔不断になります。
優柔不断なのは優しさや嫌われたくないという表れで悪いことではありませんが、相手の意見ばかりに同意していると八方美人で都合の良い人間だと思われてしまうかもしれません。
少しずつ自分で決断する練習をして、HSPさん自身の気持ちを大切にしていきましょう。
私のブログのテーマは、「他人軸でなく自分軸で気楽に生きる」です。
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