こんにちは!精神科医のしょうです。
私は普段、精神科での外来を行い、インスタにてHSP気質に関する発信を行なっています。インスタにも遊びにきてね(外部リンク)
あなたはフレネミーという言葉を聞いたことがありますか?
親切で優しいと思っていた人でも何か違和感があったり、会った後に異様に疲れを感じたらフレネミーのせいかもしれません。
HSPさんは人からの悪意を敏感に察知しやすいので、フレネミーが周りにいると体調を崩してしまう原因になります。
「良い人に見えるけど会話をしたらいつも疲れてしまう」という人物が友達だった場合、対処するのもなかなか難しいですよね。
今回はそんなフレネミーの特徴や対処法、撃退法について紹介します!
フレネミーとは?
フレネミーとは、フレンド(friend)と敵(enemy)を合わせた造語で、「友達を装った敵」という意味で使われています。
フレネミーは友達にも敵にもなり得る存在と言われており、親しげに近づいて来たかと思えばマウンティングを取ったり、自分が優位になるような言動をしたりしてきます。
共感能力が低いので人の話を聞くよりも自分中心の話をしたがる傾向があります。
話の流れで自然に悪意をぶつけてくるので、悪気があるのかどうか判断が付きづらく、嫌な思いをしながらもだらだらとフレネミーとの関係を続けてしまいがちです。
フレネミーの特徴
プライベートの話を詮索してくる
共感するわけでもなく、ただ単に情報を集めるために相手のプライベートをインタビュアーのように詮索してきます。
自分が知らないことがあるのが嫌なので、友達の身の回りの情報を集めて安心したいのです。
特に不幸話や失敗談などを好み、相手が自分よりも劣っていると感じることで優越感に浸ろうとしています。
給料の話や家族の話、恋人の話、病気の話など普通の人なら聞かれたくないと思うようなことを聞いてくるのが特徴です。
噂話など誇張して広げる
誰かの悪口や噂話を悪びれもなく誇張して広げようとします。
フレネミーの悪口に付き合って相槌を打ってしまうと、いつのまにか自分が悪者にされ悪口に加担した人間だと広められる可能性もあるので要注意。
言ってもいないことを「◯◯さんもこう言ってたよ」と周りの友達に拡散しようとします。
自分よりも劣っている存在を友達にしたがる
フレネミーは承認欲求が強く、常に自分が優秀だと思われたいという感情を持っています。
自分中心で世界が回っているので他人が注目されたり、褒められたりするのを良く思いません。
友達が成功しそうになると攻撃的になり八つ当たりや嫌味をぶつけてきます。
フレネミーはとても負けず嫌いで誰かの成功体験を聞くと、「私はこういうことで褒められている」という風に別の話で張り合おうとしてきます。
人間関係に口を出してきたり、自慢話やマウントが多いのも特徴です。
勝ち負けに執拗にこだわる
フレネミーは勝ち負けに執拗にこだわる特徴があります。
勝負事はもちろんですが、収入や学歴、家柄、容姿、恋人のステータス、身の回りのブランド品などなど…。
とにかく何に対しても優劣をつけなければ気が済みません。
「友達が幸せそうにしている=負けた」「友達が不幸に陥ってる=勝った」という考えを持っています。
自分が一番でなければ満たされない状態なので、ちょっとしたことでもマウントを取ってしまうのです。
HSPはフレネミーの標的にされやすい?
フレネミーの特徴について紹介しましたが、実際にフレネミーのターゲットにされやすいのはどのような人なのでしょうか。
共感力が高く優しい人が多いHSPさんは、実はフレネミーの標的になりやすいのです。
標的になる人の詳しい特徴を見ていきましょう。
【標的になる人の特徴】
共通のグループに属していて手が届きそうな人
共通の趣味や同じグループに属していて、自分と実力が同等または、やや下にいる人をターゲットにします。
自分よりも格下だと思っている人に近づいて優れているアピールをしたり、指摘をしたりして優越感に浸ろうとします。
逆に自分よりも明らかに実力やステータスが上で、常に友達に囲まれているような人はフレネミーのターゲットになりづらいです。
自己主張が少なく優しい人
フレネミーは自分の話を反論せずに聞いてくれて、共感してくれる人に近づこうとします。
逆にアドバイスやダメ出しをする人には近付きません。
苦手意識を持っていても無碍に出来ずに話を聞いてしまう、あやふやな態度を取ってしまう人はターゲットにされやすいので要注意。
八方美人で人の意見に左右されやすく、同調してしまう態度はフレネミーの行為を助長しかねません。
HSPさんは相手の話を深く聞いて、真面目に捉えてしまうためフレネミーにとっては絶好のターゲットです。
フレネミーの対処法&撃退法
自分のことをなるべく話さない
自慢話や羨ましがられる話、不幸話はフレネミー の前では禁物です。
たとえば「高価なものを買った」「彼氏と旅行へ行った」「会社で昇進した」「ダイエットに成功した」などの話は避けた方が無難でしょう。
幸せな話題のほかにも、不幸話にもフレネミーは反応するので注意が必要です。
気を遣いすぎて何を話せばいいか分からない時は、取り敢えず聞き役に徹してその場を切り抜けてください。
プライベートのことを根掘り葉掘り探ってこようとしてきた時は、軽くサラッと流して情報を与えないようにしましょう。
また、秘密の話をフレネミーにするのは絶対にNGです。
「内緒にしてね」と釘を刺しても、フレネミーはとても口が軽いので守ってくれません。
共通のグループから抜ける&関わりを少なくする
フレネミーと同じ趣味を持っていたり共通のグループに入っていたりする場合は、思い切ってグループから抜けてしまう方が良いでしょう。
趣味が変われば話題も合わなくなり自然と関わりが減るので、フレネミーと接触する機会もなくなります。
新しい趣味を見つけてそれに対して打ち込んでいれば、フレネミーは自然と離れていきます。
あくまで「同じグループに所属していてマウントを取れそうな人物」がフレネミーの標的なので、そこから抜け出すことが一番の解決策になります。
平常心で対応する
フレネミーはあらゆる手段で心を揺さぶろうとしてきます。
「その服似合ってて可愛いけど太って見えるね」など、一見褒めてるようで貶してくるのがポイントです。
どんなことを言われても感情を表に出さず、平常心でいることが大切です。
悪口や噂話には絶対に参加しないこと。
フレネミーは噂話が好きなので積極的に話題を持ちかけて来るかと思いますが、話題を逸らしたり用事ができたという体で話を切り上げてしまいましょう。
まとめ
友人だと思っていた人がフレネミーだった場合、接し方にとても困りますよね。
HSPさんは相手に合わせて我慢してしまう傾向があり、特にフレネミーからの標的にされやすいので要注意です。
小さな嫌味や度重なるマウンティングに疲弊する前に、自分から行動を起こしましょう。
あくまで「対等」であることを意識して、相手に接するようにしてください。
自分の身を守るために、時には勇気を出して友達関係を解消することも大切だということを覚えておいてくださいね。
私のブログのテーマは、「他人軸でなく自分軸で気楽に生きる」です。
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