【HSP気質で感情移入しすぎるあなたへ】心の境界線を強くする3つの方法

こんにちは、精神科医のしょうです。

私は普段、精神科での外来を行いながらインスタにてHSPの気質に関する発信を行っています。HSP気質とは繊細で敏感、共感性豊かな気質を持つ人々のことを指します。

突然ですがこんなお悩みを抱えていませんか?

  • 「ネガティブなニュースを見て心がしんどくなってしまった」
  • 「元気のない人をみると自分まで気持ちが沈んでしまう」

このような悩みを持つHSPさんがたくさんいます。

心がネガティブにならないよう情報番組をみない、人の負の感情はなるべくひきずらないよう自分のことを優先させるなど、工夫して日々を過ごしているHSPさんは多いはずです。

ですが、どう対処をしていても週の大半は誰かと接するし、日本中を騒がせるようなニュースは必ずネットニュースや人の会話、新聞の見出しなどで知ることとなります。

楽しいことでも、嫌なことでもHSPさんは人一倍刺激に敏感なので、外部の情報を通して感情移入してしまい、気づいたらとても疲れているHSPさんが多くいます。

今日はHSPさんが外部の情報に感情移入しやすい理由と、「心の境界線を強くする方法」をお伝えしていきますので参考にしていただけたら嬉しいです!

HSPさんが外部の情報に感情移入しやすい理由

人の顔色に敏感で深く情報を処理する

例えば、朝「おはよう」と声をかけた同僚の返ってくる挨拶のトーンでHSPさんは相手の調子の良しあしを感じ取ります。

同僚がそっけない返事や元気のない挨拶をすれば、

  • 「今日は元気がないな、何かあったのかな?」
  • 「私が何か気にすることをしてしまったかな」

と気になり始め、自分にも何か責任があるのではないかと考え始めます。

逆に元気のよい挨拶が返ってくれば、

  • 「いつもの同僚だ。お互いさわやかな挨拶ができた

と、うれしい気持ちになります。

 

このように、人と交わす挨拶一つで相手の感情を読み取り、それに対してあれやこれやと考え始めますし、

特にネガティブな感情や情報に触れるとたちまち頭の中がその問題でいっぱいになります。

挨拶に元気のない同僚の悩みを聞け自分の悩みとするくらい感情移入しやすく、何とか解決しようと行動する結果、不眠や集中力の低下などで気づくと疲れています。

これは「心の境界線」がHSPさんは薄い、弱いといった気質でとてもつらい状態にあります。

境界線とは自分と他人との違いを認め、尊重し合ってお互いの領域を守っていくことです。

では、どうしたら「心の境界線」は強くなるのか、私と一緒に学んでいきましょう!

HSPさんが心の境界線を強くする3つの方法

自分の心に意識を向ける

人とのかかわりの中で強い刺激を感じたら、自分はどう思うのか何を感じているのか心にしっかり意識を向けていきましょう。

HSPさんは「相手はどう思うかな?」と意識を外側に向けて考えることが多いですが、「自分に」対しては考えることを後回しにしやすいです。

なのでぜひ、「相手は」と考える前に「自分は」に意識して置き換えてほしいのです。

この問題は「自分にとって必要なのか必要ではないのか」の区別をしっかりつけていき、そのうえで「自分にとって必要なものだけ」をつかみ取り行動していきましょう。

人は人、自分は自分と線を引く

決して人の問題を「自分が何とかしよう」などとは思わないことです。

挨拶に元気のなかった同僚の悩みを聞いて同情したあなたは、「困っているから私がなんとかしなくちゃ」だとか、「協力しないと無慈悲な人」と思われたくない気持ちから問題解決のために奔走してしまう傾向にあります。

人の問題に奔走するということは、相手の境界線をあなたが超えてしまっている状態にあり、本来解決できる力を持っている同僚の力を奪っていることになります。

そして、同僚はまた何か問題が起きたときあなたに「何とかしてもらおう」と、当たり前のようにあなたの領域に踏み込んでくる可能性がありえるのです。

なので、同僚が乗り越えるべき問題であって、あなたの問題ではないということをしっかり認識していきましょうね。

かといって、まったく何もしないのも気が引けるし「大丈夫かな?解決できるかな?」と心配にもなるでしょう。

そうしたら、ちょっとした情報提供や「疲れたときに食べてね」とお菓子をひとつあげるなど少し気持ちに寄り添い、あとは相手が自分の力で問題を乗り越えられることを信じて自分のやるべきことに集中しましょう。

相手はあなたが話を聞いてくれたり、少し気にかけてくれるだけでも嬉しく思うはずです。

自分の心を癒すことに徹する

HSPさんの境界線の弱さで「人に領域を侵されやすい」反対に知らず知らずのうちに「人の領域に踏み込みやすい」といった話をここまでしてきました。

そして「どうしてそんなことになってしまったのだろう」と、頭の中で何度も思い出してしまうような暗いニュースが心に流れ込んで辛く感じることがHSPさんにはよくあります。

これはHSPさんに限ったことではないですが、その時は仕事に集中したり、きれいな景色に触れたりウォーキングやヨガなどで体を動かすなどして、意識をしてなるべく考えすぎないように過ごしましょう。

感情移入しやすく疲れているHSPさんに特におすすめなのが、夜寝る前に「瞑想ヒーリング」を聴くことです。

自分の心に意識が向き、その日いちにちざわついていた心が癒され、本来の自分に戻っていきます。

HSPさんは毎日色々な出来事や情報に心乱れやすくはありますが、だからと言って優れた才能がたくさんあるHSPという気質を嫌になるのではなく、受け入れつつ上手に付き合っていってほしいのです。

ぜひ、お気に入りの「瞑想ヒーリング」を見つけて心を癒していきましょう。

まとめ

今日はHSPさんが感情移入しやすい理由と、心の境界線を強くする方法を世間のニュースや、職場の同僚を例に用いてお話しました。

いかがだったでしょうか?

HSPさんはいつのまにか暗いニュースで落ち込んでいたり、優しさにつけこまれてイライラの感情をぶつけてくる人や、誰もやりたがらない仕事を調子よくお願いしてくる「エネルギーバンパイア」のターゲットにされやすいです。

そんな外部の刺激に巻き込まれるだけではなく、できるときで良いので心の境界線を強くするため、今日お伝えした

  • 「自分の心に意識を向ける」
  • 「人は人、自分は自分と線を引く」
  • 「心を癒すことに徹する」

この3つを意識して繰り返してみてください。

何事も考えすぎてしまう思考がある「クセ」のように、この3つを「クセ」づけていくと、どんどん心の境界線が強くなっていくでしょう。

日ごろ感情移入しやすく、人に思いやりをもって接する優しいHSPさんには、その優しさをたくさん「自分」にむけて過ごすことを増やしてほしいなと私は思います。

 

私のブログのテーマは、「他人軸でなく自分軸で気楽に生きる」です。

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