人混みに疲れやすいならば「3つの感覚」への刺激をケアしよう

しょう
こんにちは、精神科医しょうです。私は普段、精神科での外来を行い、7万人以上インスタやvoicyのフォロワーさんに対しHSP気質に関する発信、書籍の出版を行っています。

日々生活する上で、通勤、通学、休みの日のお出かけ、旅行など、ある程度人混みを避けては通れない場面があるかと思います。

特に公共交通機関を使うことが多い方にとっては、人混みは日常生活の一部かもしれませんね。

HSPさんは、刺激に敏感なことや感覚の鋭さから、人混みが苦手な方も多いとされています。

気疲れ、大きな音や大きな声、香水のにおいやタバコのにおいなど、そういったものにより、ドッと疲れてしまうわけです。

一体どうすれば人混みが少しでも楽になるのか?

いくつかアドバイスできればと思いますので、ぜひ参考にしてみてくださいね♪

ではさっそくお伝えしていきたいと思います♪

「3つの感覚」への刺激をケア

HSPさんの気質を考えると、「刺激をどれだけ減らせるか?」

ここが非常に重要です。

人混みでの刺激、つまり、音やにおい、他人からの視線といった刺激が考えられます。

そう考えると、「聴覚」「嗅覚」「視覚」への刺激を減らしてあげることが大切ということが分かります。

【聴覚】

  • イヤーマフ
  • 耳栓
  • ノイズキャンセリングイヤホン
  • ヘッドホン

【嗅覚】

  • マスク
  • マスクの2枚重ね
  • マスクに香りのするシールを貼る(自分が落ち着くもの)
  • ハンカチに自分の好きな香りを染み込ませておく(困った時に嗅いでみる)

【視覚】

  • サングラス(真っ黒でなくても、薄い色つきのものなどでも可)
  • つば付きの帽子(自分からも相手からも、少し視線をシャットアウトできるため)

例えばですが、以上のような対策が考えられます。

「聴覚」「嗅覚」「視覚」に対する刺激をどれだけ減らせるか?

そこを考えてみてください。

人混みに苦手意識があるならば

他にも、考え方も非常に重要です。

もし、人混みに対する苦手意識があるのであれば、こう考えてみてください。

  • 「人混みは、何者でもない自分になれる場所」

人は誰でも役割を持っています。

  • 「職場では上司という役割」
  • 「家庭では、母親という役割」
  • 「実家では、子どもという役割」

何かしらの役割があるんですね。

  • 「上司なら、上司らしい振舞いをしなければならない」
  • 「母親なら、母親らしい振舞いをしなければならない」
  • 「子どもなら、子どもらしい振舞いをしなければならない」

社会から求められる役割、自分が思う役割をしなければなりません。

そして時には、それをしんどく思うこともあるかと思います。

しかし、人混みでいる時には、役割はありません。

「ただの群衆の1人」です。

求められる役割というのは、そこには存在しないんですね。

(もちろん、ルールやマナーは守る必要があります)

それゆえ、人混みというのは、役割という観点から見れば、“意外と”ストレスがない場所とも言えるんですね。

そのことは、頭に入れておいても良いのではないでしょうか。

あなたはただ視界に入っているだけ?

そしてもう1点、大切な考え方があります。

  • 「人は見えているものを見ているのではなく、見ようとしているものを見ている」

このような考え方です。どういうことか?

例えば、あなたが街中に出かけたとしましょう。

その時、たくさんの人達と出会う(すれ違う)わけですが、今その人達のことを思い出せるでしょうか?

大半の方は、思い出せないのではないでしょうか?

これは、人は見えているものを見ているわけではないからです。

確かに街中に出ると、たくさんの人達が視界の中に入ってくるかと思います。

しかし、それはあくまでも“受動的”

“能動的”ではありません。

“能動的”というのは、あなたが持っているバッグと同じ人を探そうとしたり、あなたと同じ靴を履いている人を探そうとすると、たくさんの人の中から見つけることができる、そして覚えている、そんな意味合いです。

街に出ると、たくさんの人の視線を感じ、“見られている”と感じるかもしれませんが、大半は“見えている”だけです。

あなたのことを“見ようとして見ているわけではない”、そこは頭に入れておくと良いかもしれません。

ただ視界に入っているだけです。

今回お伝えした内容を実践したり、考え方を意識したからといって、人混みに対する苦手意識や疲れやすさが変わるとは限りません。

しかし、避ければ避けるほど、人混みが怖く、そして苦手になるのも事実です。

上手く対処できる術、考え方を見つけていきましょうね♪

応援しています♪

まとめ

  • 人混みに疲れやすい人は、「聴覚」「嗅覚」「視覚」への刺激を減らしてあげることを意識してみましょう。
  • 具体的には、イヤーマフやノイズキャンセリングイヤホンの使用、マスク、サングラスなどの使用です。

考え方も大事です。

  • 「人混みは、何者でもない自分になれる場所」
  • 「人は見えているものを見ているのではなく、見ようとしているものを見ている」

この2つを意識してみてください。

少しでも人混みへの苦手意識、疲れやすさが楽になることをお祈りしています。

私のブログのテーマは、「他人軸でなく自分軸で気楽に生きる」です。

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