こんにちは!精神科医のしょうです。
私は、普段精神科での外来を行いつつ、インスタにてHSP気質に関する発信を行なっています。
インスタにて毎日多くのHSPさんとお話しますが、悪いことをしていないのについ「すみません」や「ごめんなさい」とすぐ謝罪をしてしまう。
このような悩みを持つHSPさんに出会うことが多いです。
本来、謝罪の言葉を使う時は悪いことをしてしまったとき、約束事を守れそうになく相手にお詫びの気持ちを伝えるときなどに使いますよね。
しかし、HSPさんはの多くは気が優しく、人の顔色を知らず知らずのうちに伺ってしまうので、自分が悪くない場面でまるで自然に挨拶をするように「すみません」「ごめんなさい」を言ってしまうのです。
しかしそれは、場合によっては本来の謝罪の重みをなくしてしまいますし、その場違いな謝罪が相手をイライラさせている可能性もあります。
今日は、HSPさんがすぐ謝罪をしてしまう3つ理由、意識してほしい3つの対処法をお伝えしていきますのでぜひ参考にしていただけたら嬉しいです!
HSPさんが「すみません」「ごめんなさい」とすぐ謝る理由

なんでも「自分が悪い」と思っている
例えば、歩いていると曲がり角で自転車に乗った人が飛び出してきてぶつかりそうになった。
その時、相手の非であるにもかかわらず反射的に「すみません」と謝っているときってありませんか?
もしかしたらあなたは「私が周りに気を配っていなかったから」という自責の気持ちだったのかもしれません。
そして飛び出してきた相手は、謝罪もなく何事もなかったように去っていく。
相手からすると、すぐ謝ったあなたは「許してくれる人」だと、上から目線にさせてしまったかもしれません。
こんな時、なぜ悪くないのに謝ってしまったのだろうとかなり自己嫌悪に陥ります。
いき過ぎた遠慮や優しさ
相手が良いことをしてくれた時、自分が先にそれをできなかったことから、本来は感謝を言うべきところで「すみません・・・」と謝ってしまう。
普段から「何かしてあげなければ」と、どこか自己犠牲をしてまで他人に尽くそうとするHSPさんは、何か良いことをしてもらうと、
- 「お返ししなければ」
- 「やってもらってしまった」
と自分をふがいなく思ってしまいます。
してくれた相手からすると、「そんなに謝らせることをしたかな?」と逆に心配させてしまいます。
その場の空気が壊れるのが怖い
パートナーや友人と少し意見が食い違ったとき、話し合うべきところで「ごめんね、あなたの言っていることが正しいと思う」と、自分の意見を伝えず、謝ってすませてしまいます。
感情のぶつかり合いで、空気が悪くなることが耐えられないHSPさんは謝ることで人との衝突を起こさないようにします。
また、「空気が悪くなる前に立ち去りたい」や「人に嫌われたくない」といった思いからすぐ謝ることもあります。
相手からすると「すぐ謝ればいいと思っている」と、話し合いが解決に至らずモヤモヤが残ることになります。
以上のことは、周りを気にして自分の気持ちを置きざりにしてしまうHSPさんの自己肯定感の低さがベースになっています。
「すみません」「ごめんなさい」をクッション言葉として使い、その場が収まったことも多々あったでしょう。
そんな謝ってばかりのHSPさんですが、
「何で私はいつも謝っているのだろう・・・」
と悪いことをしていないのに謝る自分に対して罪悪感を感じ、落ち込んでしまうことが多いです。
少しでも「何だかみじめだな」という気持ちになったら、それは謝りたくなかったのに謝ってしまったということではないですか?
この謝りぐせは、長いこと自分に染みついている「くせ」なのですぐには変えられないかもしれませんが、少しずつで良いので変わる練習をしてみませんか?
謝りぐせを治すために意識してほしい3つのこと

謝る必要があったのかを考える
「ここは謝る場面だったのだろうか?」と自問自答していくことが大切です。
具体的な方法として、
- 「どんな時にすぐ謝るのか」
- 「誰に謝るのか」
- 「なぜ謝るのか」
5W1Hを用いて「すみません」と謝罪に至った理由を名確にしていきましょう。
謝罪するに至った時の状況を整理してみると、もめ事を避けたかったのか、相手の気持ちを優先しすぎていたのかなど謝罪をした理由が見えてきますし、相手が謝罪ではなくあなたに何を求めているのかも分かってくるはずです。
自分で明確にできない場合は、「無意識」に謝っていることが多いので信頼できる身近な人にむやみに謝っていないかをチェックしてもらうようにしましょう。
「すみません」を「ありがとう」と感謝の言葉にする
謝罪に至った理由が明確になったら、「すみません」や「ごめんなさい」を「ありがとう」と感謝の言葉に変えていきましょう。
「手伝っていただいてすみません」を「手伝っていただいてありがとうございます」
「気を使っていただいてすみません」を「お気づかいありがとうございます」
に変えていくと、相手も「親切にしてよかった」と嬉しい気持ちになりますし、お互い気分が良くなります。
お互いの気持ちを尊重したうえで話をする
言うべきところで、つい「すみません」「ごめんなさい」を言ってしまうHSPさん。
実は「なぜあの時言い返せなかったのだろう」と自分自身に腹立たしく思うことがよくあります。
人と何かを話し合う場合は、どちらかが意見を押しとおす、論破すると一方的ではなく相手の意見を尊重しつつ自分の気持ちを伝える練習をしてみませんか?
- 「私はあなたの意見は間違えていると思う」
と責めるのではなく、
- 「私はこう考えている」
と、正解か不正解は別として気持ちを伝えるのです。
その時は、人は生まれた環境、価値観が違っていて当たり前だということを忘れないでください。
そう考えれば、気持ちを抑えてばかりではなく、公平に伝えることで人とコミュケーションが上手に取れていきますよ。
まとめ

HSPさんがすぐ謝罪をしてしまう3つ理由、意識してほしい3つの対処法をお伝えしました!
いかがだったでしょうか。
「すみません」という言葉は実は便利で、 HSPではなくても使っている人がたくさんいますが、HSPさんは特に使うことが多いでしょう。
忘れてほしくないのは、けっしてそれがダメなのではなく、あなたは人の気持ちを汲んで「ありがとうございます」が言えるとても優しくて気づかいができるHSPさんだということです。
大切なのは、自己嫌悪や自己肯定感を自ら下げ、他者とのコミュニケーションを避けてしまうのを防ぐことなのです。
だけど、すぐに変わろうと頑張ることはおすすめしません。
意識していてもうっかり「すみません」「ごめんなさい」を言っても「次からはなるべく気をつけよう」と少しずつ気持ちを切り替えていけば大丈夫ですよ!
心を楽にしていきましょうね。
私のブログのテーマは、「他人軸でなく自分軸で気楽に生きる」です。
謝り癖に悩むあなたはこんな悩みをお持ちではありませんか?
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あなたの気持ちが楽になりますように♪