【不安や憂鬱がラクに!】心配性な人がするべき1つの事とは?

しょう
こんにちは、精神科医しょうです。私は普段、精神科での外来を行い、7万人以上インスタやvoicyのフォロワーさんに対しHSP気質に関する発信、書籍の出版を行っています。

本日のテーマは「心配性」についてです。

まず、一番最初にあなたに伝えたいこと、心配性な性格は悪いことではありません。

心配するから、不測の事態に備えることができます。

例えば、今から少し高いお店に食事に出かけるとしましょう。

その時、レジでお金が足りないことに気付いたら、困りますよね。

他の人の前で恥をかいてしまうかもしれません。

そんな心配事を回避するために、お金を多めに持っていく。

これは、決して悪いこととは言えません。

他には、明日新幹線に乗って出張に行くことになったとしましょう。

普段通りに起床しても全く問題ないとは言え、念のためいつもより早く起床する。

これも決して悪いこととは言えないですよね。

寝坊して新幹線に乗り遅れてはいけません。

忘れ物が無いかをチェックしたり、余裕を持って出発することで、道中の不測の事態にも対処できます。

  • 心配性な性格だから、回避できることはあるものです。

なので、心配性な性格が全て悪いもの、心配することは全く役に立たないというのは、少々行き過ぎた考え方と言えます。

とは言え、過度な心配は、不安や憂鬱を加速させます。

いつも心配事ばかりでは、気分も晴れないでしょう。

上手に心配性な性格と付き合っていく必要があります。

そこで今回は心配性な性格はそのままに、不安や憂鬱を楽にするためのちょっとした考え方やテクニックをお伝えできればと思います。

不安や憂鬱が襲って来そうな時に、ぜひ実践してみてください。

心配事を区別する

心配事には2種類あります。

  • 「生産的な心配」と「非生産的な心配」です。

生産的な心配は、冒頭でお伝えしたようなものを言います。

  • 食事に出かけた時に、お金が足りなかったらいけないので、お金を多めに持っていく
  • 出張で新幹線を使うので、念のためいつもより早く起床する。

これらは、「生産的な心配」です。

反対に非生産的な心配とは、一体どのようなものなのか?

例えば、

  • 長期休暇を利用して海外旅行に行くとしましょう。
    →しかし、飛行機が墜落したらどうしようと考え、海外旅行をためらってしまう。
  • 今友人と映画館に来ているとします。
    →しかし、ふとした瞬間に、映画を観ている最中に地震が来て建物が崩れたらどうしようと不安になってしまう。

これは、「非生産的な心配」と言えます。

「生産的な心配」と「非生産的な心配」の違いとは?

「生産的な心配」と「非生産的な心配」の大きな違いは、対処できるかどうかです。

  • 「生産的な心配」は、対処可能・食事に出かけた時にお金が足りなかったらいけないので、お金を多めに持っていく・出張で新幹線を使うので、念のためいつもより早く起床する

どちらも対処可能、実際に対処しています。

一方、「非生産的な心配」は、対処ができません。

  • 「非生産的な心配」は、対処ができない→飛行機の墜落、これはどうしようもできませんよね。→映画を観ている最中の地震による建物の崩壊、これもどうしようもできない

非生産的な心配の全てが対処不可能というわけではない

ただし、非生産的な心配の全てが対処不可能というわけではありません。

対処できることに変換することも可能です。

例えば、

  • 飛行機の墜落が怖くて海外旅行に行けないのであれば、船で行くことが可能
  • 地震による建物の崩壊が怖くて映画を観れないのであれば、せめて非常口から近い場所に席を取ることが可能。または、DVDが出るまで我慢するという手もあるでしょう

このように「非生産的な心配」だからと言って、全く対処できないというわけではないことは押さえておいてください。

現在の心配事が「生産的」か「非生産的」かを検討する

現在あなたが抱く心配事が「生産的」か「非生産的」かを検討してみましょう。

不安や憂鬱が楽になります。

いくつかの質問が有効です。

例えば、「運転中に車のタイヤがパンクするかもしれない」

そのような心配事を今現在抱いているとした場合、下記のようになります。

  • 現在の心配事「運転中に車のタイヤがパンクするかもしれない」→「この心配事が現実化する可能性は、非常に低いのではないか?」
    →全く無いとは言えないが、確かに低いと言えるだろう
  • 「私はどんなことを予測しているのか?」
    →運転中に車のタイヤがパンクして、事故になるかもしれない
    →そして怪我をするかもしれない
  • 「私が実際にできる行動は何か?」
    →お店でプロにタイヤの点検をしてもらう
    →自分でもできる限り目視したり、点検する
  • 「それらの行動は合理的か?」→合理的と言えるだろう
  • 「私は、自分にはどうにもできないことを心配しているのではないか?」
    →確かにやるべきことをやった上で車のタイヤがパンクするかどうかは、もう自分ではどうにもできないことと言える
  • 「これは生産的な心配か?それとも非生産的な心配か?」
    →基本的には非生産的な心配だが、一部生産的な心配とも言える
  • 「これが生産的(非生産的)な心配である理由は?」
    →タイヤの点検をプロにお願いすることや、自分でも可能な範囲で点検してみることは、生産的な心配と言えるから→しかし、その上でタイヤがパンクするかどうかは分からないので、そこから先は非生産的な心配

いかがでしょうか?

ノートに書き出す、またはこれらの質問事項をスクショするなどして、心配事により不安や憂鬱が襲ってきた時に見返すのもおすすめです。

気持ちが楽になるのを感じ取ることができるはず。

心配性な性格は、決して悪いことではありません。

過度な心配にだけ対処していけば良いのです。

その時、今回お伝えした「生産的な心配」と「非生産的な心配」に振り分けるといった作業を行ってみてください。

気持ちが楽になるはずですよ。

まとめ

心配性な人が不安や憂鬱を楽にするためには、その心配事が「生産的な心配」なのか「非生産的な心配」なのかを考えてみましょう。

心配事がそのどちらに属するかを把握することで、今自分が抱いている心配事が対処可能なのかどうかが分かります。

対処可能な心配事なのであれば対処し、対処不可能な心配事なのであれば、もうどうしようもありません。

心配事を手放す必要があることに気づけるでしょう。ぜひ実践してみてくださいね。

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