突然ですが、あなたの職場は働きやすいですか?
仕事をする上で、給与や福利厚生などは大切です。
しかしそれと同じぐらい大切なのは、「働きやすいかどうか?」です。
どんなに給与や福利厚生が良くても、自分にとって働きづらい環境であれば、それは苦痛を伴います。
長くは続きません。
多くの方は、転職を選ぶのではないでしょうか。
「働きやすい」とは一体何でしょう?
- 例えば、風通しが良い、スタッフ間の仲が良い、困った時にしっかりサポートしてくれるなど、色々あるかと思います。
ただ、どの働きやすい職場にも共通して言えることは、「心理的安全性」が担保されているということ。
この心理的安全性があると、非常に働きやすいのです。
“理想の”職場と言えます。
今回は、この心理的安全性について、少しばかり深掘りしていけたらと思います。
心理的安全性とは?
心理的安全性とは、組織の中で自分の考えや感情などを気兼ねなく発言できる状態のことです。
- 「○○と言ったら怒られるかな?」
- 「○○と言ったら否定されるかな?」
- 「○○なんて言ったら、笑われるかな?」
そういった不安や恐怖、羞恥心などなく、安心して“安全に”発言できる環境と言えるでしょう。
この心理的安全性は、ハーバード大学で組織行動学を研究するエイミー・エドモンドソン氏が提唱したものです。
その後、Google社が2012年から約4年の歳月を費やした「プロジェクト・アリストテレス」という研究によって広く知られることとなりました。
社内の数百に及ぶチームを分析対象とし、より生産性の高い働き方をしているのは、どのようなチームかを研究したのです。
その結果、「生産性が高いチームは、心理的安全性が高い」という研究結果が出ました。
これが「心理的安全性」が世間から一気に注目を集めるようになった流れです。
心理的安全性を高めるには?
では、心理的安全性を高めるにはどうすれば良いのでしょうか?
上司の役割が非常に重要です。
以下9個を意識してみると良いでしょう。
- 部下と躊躇なく直接話をする
→上司と部下という垣根を越えて、躊躇なく話をしましょう。直接話をすることが大切です。それにより、部下も上司に対して躊躇なく話をすることができるようになります。(不用意に気を遣わせることがなくなる) - 知らないことを「知らない」と言える勇気を持つ
→上司であっても知らないことはありますし、正直な姿勢は、部下にとっても知らないことは、恥ずかしいことではないということを理解させるのに役立ちます。嘘をついたことによる後々のトラブルを回避する上でも、非常に大切です。 - 自分も間違うことがあることを部下に伝える
→②と同様、上司であっても間違うことはあります。正直で誠実な姿勢は、部下も安心して間違っても良いのだと感じさせてくれます。 - ミーティングなどの際には、全ての人が発言できるよう配慮する
→どうしても人前で発言するのが苦手な人もいます。そういった人でも発言できるよう、「○○さんはどう思う?」などの声かけを意識しましょう。発言の機会を平等にすることが大切です。 - 失敗を恐れずにチャレンジすることを推奨する
→上司が失敗を恐れずにチャレンジすることを推奨することで、部下も安心して新しいことにチャレンジすることができます。失敗を許さない姿勢では、部下も恐れてしまいますし、イノベーションは生まれません。 - 話は具体的で分かりやすく伝える
→不要な専門用語や横文字は、極力避けましょう。誰が聞いても伝わるように、話は具体的で分かりやすいようにすることが大切です。お互いの認識のズレを防ぐことができます。 - 部下がそれぞれやるべきことを明確にする
→部下が「自分には役割があるんだ」と思えることは、組織への貢献感を高め、一体感を生むためには非常に大切です。「部下に仕事を与えること」それが部下の成長を促進させます。 - 部下の仕事に対する評価基準は、公正で明快にする
→部下の仕事に対する姿勢やその結果に対して、ちゃんと応えることが大切です。上司がちゃんと評価してくれないと思われると、部下は疑心暗鬼になってしまいます。評価基準は、公正で明快であることを心掛けましょう。 - 部下を信頼する
→部下を信頼することで、部下もあなたを信頼してくれます。組織の中で自分の考えや感情などを気兼ねなく発言できるようにするためには、上司からの信頼は不可欠です。
以上9個、いかがでしょうか?
この記事を読んでくださっている方の中には、上司の立場である方も多いでしょうから、少しでも参考になれば幸いです。
もちろん、心理的安全性を高めるためには、上司の役割が重要とお伝えしましたが、部下の方も、自分から上司に挨拶をしたり、食事に誘ってみたり、仕事とは関係のない何気ない会話をしてみることも重要です。
心理的安全性を誤解しない
心理的安全性とは、組織の中で自分の考えや感情などを気兼ねなく発言できる状態だとお伝えしました。
ここで誤解したくないのは、それは決して友だちのように仲良くしましょうということではないということです。
- ちゃんと相手のミスを指摘したり、違う意見を気兼ねなく言えたり、時にはお互いの意見をぶつけ合うことができる、それでいて「安全性」を担保されている。
そんな状態が本当の心理的安全性です。
まとめ
理想の職場には、心理的安全性があります。
それは、ブラック企業体質でもなければ、ぬるま湯体質でもありません。
従業員それぞれの「安全性」が担保されており、お互いを尊重し、切磋琢磨しながら成長していける職場なのです。
あなたの職場には、心理的安全性はありますか?
私のブログのテーマは、「他人軸でなく自分軸で気楽に生きる」です。
あなたはこんな悩みをお持ちではありませんか?
- 「他人の顔色ばかりみてクタクタ」
- 「自分の意思で生きられない」
- 「いつも後悔ばかりでグルグル一人反省会」
そんなあなたはこちらの記事を読んでみてくださいね。
あなたが「自分軸で気楽に生きられるようになる」ことを願っています♪