【悪いとは言い切れない!】自分を持ちながら周囲に合わせる方法とは?

こんにちは、精神科医しょうです。

突然ですが、あなたは周囲に流される傾向がありますか?

それとも、周囲に流されることなど、基本的にはありませんか?

HSP気質を持つ方にとっては、その場の空気を読むことなど朝飯前。

他人の気持ち、他人が望んでいること、そういったことが人よりも分かるはず。

それゆえ、人によっては周りに合わせ、周囲に流されやすい方もいらっしゃるかもしれませんね。

  • 「周囲に流される」
  • 「周囲に流されやすい」

その言葉は、あまりポジティブに捉えられることはありません。

どちらかと言うと、ネガティブ。

あまり良い意味で話されることはありません。

しかし、果たして周囲に流されることが悪いと言い切れるのでしょうか?

それを今回は考えてみたいと思います。

そもそもなぜ流されるのか?

そもそもなぜ周囲に流されるのでしょうか?

いくつか考えられることがあります。

自己肯定感や自身の低さ

自己肯定感とは、読んで字のごとく、「ありのままの自分を肯定する感覚」

他人と比べるものではありません。

自分のありのままの姿、弱さも肯定できる感覚と言えるでしょう。

この自己肯定感や自信が低いと、他人の言葉に影響を受けやすくなってしまいます。

自分を肯定できない、そして自信もない。

となると、他人に少し強く言われると、そちらに流されてしまいますよね。

自己肯定感や自信の低さは、周囲に流される要因の1つと言っても過言ではありません。

 

認知的不協和

次に考えられるのは、認知的不協和。

しょう

認知的不協和とは、自身の認知とは別の矛盾した認知を抱えた状態、そして、その時に覚える不快感やストレスのことを言います。

この認知的不協和があると、人はその不協和を解消しようと行動します。(行動できない場合は、認知を変容させる)

この認知的不協和理論から考えられることは、周囲に流されやすい人というのは、実は本人はAと考えているものの、他の人達がBと考えているからBに流れた、という可能性もあるということ。

本人の中にある不協和を解消しようとしただけであるということです。

この認知的不協和も、周囲に流される要因の1つとは言えるでしょう。

学習性無力感

最後に、学習性無力感。

しょう
学習性無力感とは、何度も何度も失敗を繰り返していくうちに、やがて「もうやるだけ無駄だ」と思うようになり、行動しなくなることを言います。

仮に行動すれば結果を得られるような場面でも、行動を起こさなくなります。

例えば、パワハラをされている人が、会社や上司に何度も何度も相談しても、結局何も変わらなければ、もう誰にも相談しなくなります。

これも学習性無力感。

周囲に流される人も、「違う意見を言っても無駄」「どうせ聞いてくれない」「それならもう周囲に流されておこう」

そのような学習性無力感が背景に隠れている可能性もあります。

日頃の環境が学習性無力感を生み、そして周囲に流されるようになった。

そういった可能性も忘れてはならないでしょう。

流され方を意識する

先程、なぜ周囲に流されるのか?

その要因をいくつかお伝えしました。

決して一概には、周囲に流されることが悪いとは言い切れないし、誰でも周囲に流され得るものであることがお分かりいただけたかと思います。

通常、周囲に流されることをあまり良くないと人が考える時、そこにはこういった理由があるからではないでしょうか。

  • 「自分を持っていない」

自分を持っておらず、いつも周囲の言いなり、周囲に流されてばかり。

そんなふうに考えられているから、周囲に流されることがあまり良くないとされている。

ならば、周囲に流されながらも、自分をしっかり持っておくことを意識しましょう。

たとえ流されたとしても、心の奥底には「私はこう思う」「本当はこう思うんだけどな」

そんな自分なりの意見、考えを持つようにしましょう。

どうしても、周囲に合わす(流される)必要がある時もあります。

いつも反対意見ばかりでは、その場がまとまりませんし、人と対立してばかりになってしまいます。

やはり、流されることが一概に悪いこととは、言い切れないのです。

  • 「流されつつも自分を持っておく」
  • 「流されるべき時とそうでない時を見極める」

そんな意識を持っておけば良いのではないでしょうか。

問題なのは、何も考えずただ周囲に同調し、流されることです。

流され方を意識していきましょう。

改めてにはなりますが、周囲に流されることは、決して悪いこととは言い切れません。

ただ、いつも自分の意見を押し殺し、自分ばかりが我慢していると感じているのなら、少し立ち止まってみてください。変わるべき時かもしれません。

まとめ

人が周囲に流される時は、そこに自己肯定感や自信の低さ、認知的不協和、学習性無力感などの要因が隠れていることもあります。

誰でも流され得る可能性があるということは、理解しておきましょう。

その上で、流されつつも自分を持っておくことや、流されるべき時とそうでない時を見極めるなどして、流され方を意識してみてください。

周囲に流されるということへの悩みが楽になるかと思います。

自分を大切にしつつ、周囲と上手くやっていけるようお祈りしています。

 

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