劣等感とは、どのような時に抱きやすいのでしょうか?
- 「友人が自分よりも良い企業に勤めているのが分かった時」
- 「友人の方がスタイルが良く、どんな服でも似合うと感じた時」
- 「同僚がどんどん出世していく時」
- 「部下に先を越された時」
色々あるかと思います。
ただ、色々ありはしますが、すべてに共通することは、“他者と比べている”ということです。
他者と比べて、劣等感を感じているのです。
友人、同僚、部下・・・それら他者と比べて、
- 「自分は劣っている」「自分は不足している」
そんなふうに感じているのです。
それはつまり、他者と比べることさえなければ、劣等感を感じることはないとも言えます。
なぜなら、基準がないから。
基準がなければ、劣っているとも感じません。
“優劣”がつかないからです。
しかし、他人と比べないことは、至難の業。
特に、劣等感を抱きやすい人にとって、「今後他人と比べないようにしましょう」と言われたところで、それを実行することは非常に困難です。
では一体どうすれば劣等感を抱かずに済むのか?
その答えは、“どんどん比べましょう”というもの。
どんどん他人と比べれば良いのです。
- 「・・・?」「どういうことなの?」
おそらく今皆さんの頭の中には、このような「?」が浮かんでいることと思います。
極端な比べ方をしない
劣等感を抱きやすい人には、特徴があります。
それは、何かにつけて「0か100」
いわゆる完璧主義的な傾向があるということ。
- 「こんなミスをするような私は、仕事ができない人間だ」
- 「こんなだらしない生活をしているようでは、私はダメ人間だ」
このように考えてしまうのです。
それゆえ、比べる対象も“極端な”人を対象としがちです。
例えば、
- 仕事が早くて正確な人
- 行動力があってエネルギッシュな人
- 誰に対しても臆することなく発言できる人
- モデルのような体型の人
- 一流企業に勤めている人
- 難関資格を持っている人
などなど、その比べる対象は、非常に極端です。
100%(完璧)、もしくは100%に近いような人達と比べるがゆえに、劣等感を感じやすいのです。
対象比較を広げる
それならば、その比較対象を広げること。
比較対象を、その知識や能力などのレベルが0%から100%の全ての範囲に広げるのです。
0%、25%、50%、75%、100%、対象を広げてみましょう。
例えば、仕事が早くて正確な人と比べてしまい、劣等感を感じている人がいるとします。
その人は今現在、仕事の速さもその正確さも100%完璧なレベルの人と比べてしまっているわけです。
これでは、自分も同様に100%完璧な仕事の速さと正確さを持っていなければなりません。
しかしそれは、あまり現実的ではありません。
なぜなら、誰にでも苦手な作業や業務があり、その時の体調や周囲の状況によっても、集中力なども変わるからです。
どうしても時間がかかることや、正確さを欠くことがあります。
これは、仕方のないことです。
常に100%完璧な仕事の速さと正確さを出すことは、容易ではありません。
そこで、比較対象を広げるわけです。
例えば、仕事が速くても少々正確さに欠ける人を75%とした場合、あなたの評価はどう変わるでしょうか?
少し気持ちが楽になるかもしれませんね。
仕事の速さも正確さもほどほどという人を50%としたらどうでしょうか?
もっと気持ちが楽になるかもしれませんね。
このように、様々なレベルの人達と比べてみることです。
どんどん比べたら良いのです。ただその際に
- “極端な”比べ方をしないこと。100%の人と比べないこと
そうすれば、あなたの比較癖を生かしつつ、それでいて気持ちを楽にすることが可能です。
ぜひ意識してみてください。
問題点
比較対象を広げるとはいっても、そこに躊躇する方もいるでしょう。
- あまりレベルの高くない人達と比べてしまっては、自分の価値を下げるのではないか?
- モチベーションが下がるのではないか?本当に良いのか?
そのように感じる方もいるでしょう。
しかし、あらゆるレベルの人達と比べることで、自分がこれまで成し遂げてきたことを再認識することができます。
成長しているのだと、着実に前に進んでいるのだと、逆にやる気アップへとつながる可能性もあります。
自分に自信も持てることでしょう。
比較対象を広げることに戸惑う方もいるかと思いますが、比較対象を広げた方が、広げなかった時よりも得られるものが多いはず。
もし不安に感じる方は、「比較対象を広げた時」「比較対象を広げなかった時」それぞれのメリットやデメリットを書き出していくと良いでしょう。
どちらがより自分にとって有益か?気付くことができるはずです。
まとめ
劣等感を抱きやすい人は、極端な比べ方をしないこと。
その知識や能力が100%の人と比べないことです。
それではどうしても、劣等感を抱きやすくなってしまいます。
なぜなら、常に完璧であることは、非常に困難だからです。
そのため比較対象を広げましょう。
0%、25%、50%、75%、そういったレベルの人とも比べることです。
そうすれば、今までよりも劣等感を感じづらくなります。
あなたの比較癖は生かしつつ、それでいて劣等感を感じづらくなるような比べ方をしていきましょう。
ほんの少しのコツで、グンッと気持ちが楽になるはずですよ。
私のブログのテーマは、「他人軸でなく自分軸で気楽に生きる」です。
あなたはこんな悩みをお持ちではありませんか?
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