繊細で傷つきやすい人が獲得したい2つの力とは!?【回復力と耐久性】

しょう
こんにちは、精神科医しょうです。私は普段、精神科での外来を行い、7万人以上インスタやvoicyのフォロワーさんに対しHSP気質に関する発信、書籍の出版を行っています。

普段生活をしていると、当然仕事でミスをすることもあれば、上司から注意されたり、同期に先を越されることもあるかと思います。

恋愛や結婚がうまくいかない、友達から裏切られる、そんなこともあるでしょう。

  • そのような時に、深く傷ついてそこから立ち直れないということはありませんか?
  • 立ち直れたとしても、とても長い時間がかかるということはないでしょうか?

特に人よりも人一倍繊細で傷つきやすい特徴を持つHSPさんは、そのようなことも多いかもしれませんね。

レジリエンスとハーディネス

もしあなたがその傷つきやすさにお悩みなのであれば、この2つを身に付けることを意識してみましょう。

1つは「レジリエンス」そしてもう1つは「ハーディネス」

1つずつ説明していきますね。

レジリエンスとは?

レジリエンスとは、「回復力」のこと。

逆境や困難な状況下においても、またしなやかに復元していくことができる力のことを言います。

心の回復力のことですね。

よくボールや竹に例えられることがあります。

ボールは、ギュッと指で押して凹んでも、指を離せばまた元の形に戻ります。

竹も手でグッと押さえて曲がっても、手を離せばまたピンっと元の形に戻ります。

これがレジリエンスです。

ハーディネスとは?

ハーディネスとは、逆境や困難な状況下、ストレスフルな状況下における「頑丈さ」のことです。

レジリエンスが「回復力」ならば、ハーディネスは「耐久性」と言えます。

ストレスフルな状況下においても、健康な状態を維持している人に共通する性格特性とされています。

レジリエンスを身に付ける方法

では、レジリエンスを身に付けるためにはどうすれば良いのでしょう?

6つの力(レジリエンス・コンピテンシー)が重要とされています。

※レジリエンス・コンピテンシー(考え方や行動などを含めた総合的な能力のこと)

①自己認識→自分の思考や生理的反応、行動などに注意を払う能力のこと。

※自分を客観的に認識し、それを受け入れることが大切です。

 

②自己コントロール→望ましい結果を得られるよう、自分の思考や感情、行動などを変化させられる能力のこと。

※逆境や困難な状況において、パニックになったり思考停止することなく、自分を律することが大切です。

 

③現実的楽観性→逆境や困難な状況下でも、その中からポジティブなことに気づける能力のこと。物事の全体を冷静かつ客観的に捉え、自分でコントロールできること

※自分ではコンロールできないことに区別し、逆境や困難を打開していこうとする姿勢が大切です。

 

④精神的柔軟性→状況を多角的かつ俯瞰的に把握し、想像的で柔軟に考えられる能力のこと。

※先入観や慣習などにとらわれたり、感情に任せて場当たり的な行動を取らないことが大切です。

 

⑤キャラクター・ストレングス→人それぞれ自分にしかない強みを最大限に生かし、逆境や困難に立ち向かえる能力のこと。考え方や行動、特技などは千差万別。

※それを生かし、積極的に自分がやってみたいことには挑戦することが大切です。すると、その成功体験がキャラクター・ストレングス(自分にしかない強み)をより強化してくれます(自分はこれで良いんだと思うことができる)

 

⑥関係性の力→周囲の人と信頼関係を築き、それを維持する能力のこと。

※職場の仲間、家族、友人などを大切にすることで、自分が困った時に助けが得られます。それは、逆境や困難に立ち向かう力を更につけてくれることでしょう。

ハーディネスを身に付ける方法

ハーディネスを身に付けるには、次の3つを意識してみましょう。

①チャレンジ→逆境や困難、ストレスフルな状況下の中でも、成長しようと努力し続けること

※安定よりも変化することに重きを置き、それらを成長する機会と捉えることが大切です。

 

②コントロール→出来事の推移に対して、ただ流されたり無力感に打ちひしがれることなく、自分なら影響を与えられると信じ関わりを持つこと。また、そのように行動し続けようとすることを言います。

※他人をコントロールしようというものではありません。

 

③コミットメント→たとえ逆境や困難に見舞われようとも、その場にいる周囲の人や出来事と関わりを持ち続けること。

※自分が誰であり何をしているのかについての信念です。

 

上記3つのうち、どれか1つだけが高い状態というのは、あまり良い状態とはされていません。

3つ全てを高めることを意識しましょう。

ハーディネスは、性格特性のため、幼少期に培われるものでもありますが、大人になってからもトレーニングしていくことで身に付けていくことは可能です。

なので、まずは上記3つの特性を意識することから始めてみてください。

人一倍傷つきやすいことに悲観しないこと

HSPさんのように人一倍傷つきやすい方は、確かにつらい思いをすることも多いかと思います。

人に理解されづらいこともあるでしょう。

しかし、そこで悲観してはいけません。

その特性を生かして変わっていくことは十分可能です。まずはそのことを知ってください。

悲観して立ち止まることもあるかもしれませんが、「変わりたい」という気持ちがあれば、あなたなら変わっていくことが可能です。

まとめ

人一倍傷つきやすい人は、「レジリエンス」と「ハーディネス」を身に付けることを意識してみましょう。

「レジリエンス」は「回復力」、「ハーディネス」「耐久性」です。

そのどちらか一方だけがあれば良いというものではありません。

ストレスフルな状況に耐える力も必要であれば、凹んだ時にそこからまた立ち直る力も必要です。

 

私のブログのテーマは、「他人軸でなく自分軸で気楽に生きる」です。

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