日本人は、ご想像の通り心配性な人が多いとされています。
それは、遺伝子レベルでも説明がつきます。
日本人は、皆さんがよく耳にする幸せホルモンである「セロトニン」がアフリカや欧米の人達と比べて少ないのです。
それゆえ、不安傾向が強く、心配性な人が多いとされています。
しかし、この心配性なおかげで、世界でも注目されるほどのきめ細かいサービスを提供できているのかもしれません。
お客様が不便を感じないように、クレームが出ないように、何よりそのサービスを快適に使ってもらうために。
そう考えれば、あながち心配性な性格も全てがダメだとも言い切れません。
捉え方次第とも言えます。
ですが、もし今あなたが「過剰な心配事」によって、日常生活にも支障が出ているのなら、それは行きすぎた心配事なのかもしれません。
日常生活に支障が出るレベルとは?
日常生活への支障とは、一体どのようなものなのか?例えば、
- 飛行機の墜落事故をニュースで見た
→それにより、飛行機に乗ることができなくなったのだとしたら、これは日常生活に支障が出ていると言って良いかと思います。遠方への出張や海外旅行などに行く際に困ってしまいます。 - 自宅の鍵を閉めたことを何度も確認した
→それなのに、やはりもう1度鍵を閉めたかどうか確認してしまう。もしそれが出勤途中だとしても。このような場合も、日常生活に支障が出ていると言って良いかと思います。会社に遅刻してしまう可能性もありますからね。
このように日常生活に支障が出ている場合は、「過剰な心配事」、つまり行きすぎた心配事と言えるでしょう。
では、この「過剰な心配事」にどう対処していけば良いのか?
どうすれば過剰な心配事から解放されるのか?
ぜひ日常生活に支障が出ていると感じている方は、参考にしてみてください。
過剰に心配してしまう理由
なぜ過剰に心配してしまうのか?
日常生活に支障が出るほどの心配事をしてしまう方の中には、実際には直接関係のない2つの出来事を結びつけてしまう、そんな傾向があります。
例えば、先程お伝えした飛行機の墜落事故なんかもそうです。
- 墜落した飛行機が自分が利用する航空会社のものではない
→しかし、自分が乗る航空会社の飛行機は大丈夫だろうかと心配してしまうのです。(そして飛行機に乗れなくなる)
他には
- 心の底から愛していた人からAというレストランで別れを告げられた
→そうすると、Aというレストランに行くと、別れてしまうと考えるようになってしまう(そしてAというレストランに行けなくなる)
このように、日常生活に支障が出るほどの心配事をしてしまう方の中には、実際には直接関係のない2つの出来事を結びつけてしまう、そんな傾向があります。
しかし、これは誰もが陥りがちな特性、人間の性(さが)とも言えます。
人は、自分がコントロールできないことの原因を常に探しています。
“曖昧さ”に耐えられないのです。
それゆえ、自分の考えが正しいのだとするために、思考を歪曲することもあるのです。
過剰な心配事から解放されるために
過剰な心配事から解放されるためには、その心配事を引き起こしたと思われるパターンや相関関係を書き出してみることが有効です。
- 「パターンXが生じているので不安だ」
- 「AのせいでBが起きそうで不安だ」
そうすることで、自分を客観的に見ることもできますし、今自分ができることを検討することもできます。
そしてそこから、それらのパターンや相関関係の反証を書き出すことで、更に心配事が楽になります。
- 「これらのパターンや相関関係に例外はあるか?」
- 「このようなパターンが無い時もあるか?」
そういった反証となる質問です。
少し書き出し方の例を挙げてみたいと思います。
- 愛する人とAというレストランに行くと、別れてしまう
- 「パターンに対する反証」→友人がレストランAに彼氏/彼女と行ったそうだが、それが原因で別れたという話は聞いたことがない
- 実際に自分でも彼氏/彼女と試しに行ってみたが、別れることはなさそうだ
他にも挙げてみます。
- 午前中に上司に話しかけると、不機嫌になる
- 「パターンに対する反証」→午前中、同僚Bが上司に話しかけていたが、特に問題なく会話していた
- 上司が不機嫌そうなのは、午前中というよりは、業務が忙しそうな時である
いかがでしょうか?
過剰な心配事から解放されるための考え方がお分かりいただけたでしょうか?
少々難しいこともお伝えしたので、何度も読み返してみてくださいね!
まとめ
過剰な心配事から解放されたいのであれば、その心配事を引き起こしたと思われるパターンや相関関係を書き出してみることが有効です。
自分を客観視することができ、今自分ができることを検討することも可能です。
その後、それらのパターンや相関関係の反証を書き出してみましょう。
それにより、心配事が楽になります。
心配事から解放される上で非常に役立つ考え方ですので、ぜひお試しを。
私のブログのテーマは、「他人軸でなく自分軸で気楽に生きる」です。
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