【不要なストレスにサヨナラ!】今こそ鍛えたい「曖昧さに耐えられる力」

しょう
こんにちは、精神科医しょうです。私は普段、精神科での外来を行い、7万人以上インスタやvoicyのフォロワーさんに対しHSP気質に関する発信、書籍の出版を行っています。

人は曖昧さに耐えられない生き物と言われています。

いつの時代も占いが流行るのは、まさにそれを表していると言えるのではないでしょうか。

血液型占い、動物占い、星占い、四柱推命、タロット占いなどなど・・・

たくさんの占いがあります。

それは、人がそれだけ「先を知りたい」「今後どうしたら良いか知りたい」「どうすれば良くなるか知りたい」

そういったことを知りたいということでしょう。

つまり、現在の状況、先が見えない状況に耐えられないのです。

それは、「曖昧さに耐えられない」

そんな側面を持つというふうに言っても良いかもしれません。

曖昧さに耐えられる力とは?

今回のタイトルでもある「曖昧さに耐えられる力」とは一体何なのでしょうか?

ネガティブ・ケイパビリティという言葉があります。

これは、イギリスの詩人ジョン・キーツが弟に宛てた手紙の中で使ったとされていますが、「消極的能力」「消極的受容力」など、日本語訳としては1つには定まっていません。

  • 「どうにも答えの出ない、どうにも対処しようのない事態に耐える能力」

そういったものをネガティブ・ケイパビリティと言います。

「曖昧さに耐えられる力」と呼んでも良いでしょう。

そしてこのネガティブ・ケイパビリティに再注目したのが、ウィルフレッド・R・ビオンという精神科医です。

キーツが亡くなってから約160年後だそうです。

早急に答えを出さず、目の前の患者と謙虚な姿勢で向き合うことの重要性を説いたのです。

患者を型にはめず、ネガティブ・ケイパビリティの姿勢をもって、向き合いなさいということでしょう。

現代に求められるネガティブ・ケイパビリティ

現代社会では、分からないことはスマホやパソコンで一瞬で調べることが可能です。

現代の1日の情報量は、平安時代の人達の一生分、江戸時代の人達の1年分とも言われています。

それぐらい分からないことがすぐ解決できる時代になったのです。

それに加えて冒頭でもお伝えしたように、人は曖昧さに耐えられません。

どんどんすぐ答えを求めるようになってしまいます。

仕事でも決断の速さやスピードのある仕事を求められますから、余計そうなってしまうのも仕方がありません。

となってくると、人は他人に対してもそれを求めるようになってしまいます。

少しでも返信が遅いとその状況に耐えられずイライラしてしまったり、すぐに答えの出せない人を見ては腹を立ててしまいます。

昨今のコロナの状況下では、一部でワクチンを打った人達と打ってない人達との間で論争となることもありました。

マスクをしているかしていないかでも対立が起きたりもしています。

それは、まさに曖昧さに耐えられないということも1つの原因としてあるのではないでしょうか。

曖昧さに耐えられず、「自分が信じていることが正しい」「自分こそが正しい」

そのように思い、自分の主張を押し付けてしまうのです。

これらのことは、「どうにも答えの出ない、どうにも対処しようのない事態に耐える能力」が不足しているとも言えないでしょうか。

ネガティブ・ケイパビリティが足りないのです。

今こそ、ネガティブ・ケイパビリティを意識していきましょう。

ネガティブ・ケイパビリティの鍛え方ステップ1

ではどうすればネガティブ・ケイパビリティを鍛えることができるのか?

まず大切なことは、自分を知ることです。

  • 「すぐ白か黒かで考えてしまう」
  • 「すぐ結果を求めてしまう」
  • 「よく人からせっかちと言われる」

そのような人は、曖昧さに耐える力が不足しているのかもしれません。

そういった事実から目を背けず、自分を成長させるための第一歩と思いましょう。

自分を知らないことには、自分にはネガティブ・ケイパビリティがあるかどうかも分かりません。

とても大切なステップの1つが自分を知ることです。

ネガティブ・ケイパビリティの鍛え方ステップ2

では次に大切なことは何か?

それは、ネガティブ・ケイパビリティという能力があることを知り、それを意識し続けることです。

それ自体がネガティブ・ケイパビリティを鍛えることに繋がります。

意識し続けると、安易に答えを求めてはいけないのだと思うようになります。

もちろん、どうしてもすぐに答えを求める必要がある場面もあるかとは思います。

それは仕方がありません。

しかし、その必要がない場面では、無理に答えを出さないようにしてみましょう。

すぐ答えを出そうとしている自分に気づいたら、一呼吸して立ち止まってみましょう。

ネガティブ・ケイパビリティという能力があることを知り、それを意識し続けてみてください。

すると、自然とネガティブ・ケイパビリティを鍛えることができます。

ネガティブ・ケイパビリティとは、「どうにも答えの出ない、どうにも対処しようのない事態に耐える能力」です。

曖昧さに耐えられる力です。

人や物事に対して不要にストレスを抱きたくないのなら、ぜひ意識してみてください。

今の時代こそ必要な力です。

まとめ

今こそネガティブ・ケイパビリティを意識してみましょう。

ネガティブ・ケイパビリティとは、「どうにも答えの出ない、どうにも対処しようのない事態に耐える能力」です。

今の時代は、先が見えないことも多く、社会全体もどこか不安定でもあります。

ぜひネガティブ・ケイパビリティを意識することで、少しでも心穏やかに過ごしていただければと思います。

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