こんにちは、精神科医しょうです。
今回はHSPさんの運転の悩みについてお答えします!
今までにこう感じたことはありませんか?
「運転が怖くてできない」
「HSPはみんな運転が苦手なの?」
「運転をしなければいけない時があるから苦手意識を減らしたい」
繊細で敏感なHSPさんは、その特有の気質から車の運転を苦に感じてしまうかもしれません。
今回は、精神科医として多くのHSPさんを診てきた私がそんな悩みを解決し、最後にはその悩みを克服する有効な対策法についてもお話します。
少しでも気持ちが楽になりますと嬉しいです♪
では、早速
2.HSPだけど運転が好きな人っているの?
3.運転が楽しくなる方法
の順番でお話します!
1.HSPは運転が苦手な理由
その①:運転が怖いから
HSPさんにとって運転が怖いと感じる理由をいくつかご紹介します。
歩行者が飛び出してくるかもしれない!
こちらはHSPさん、あるあるですね。
人一倍用心深く、事故を起こさないよう常に神経を使っているHSPさんは「起きるかもしれない何か」にも敏感になります。
例えば、何もない交差点や角から突然歩行者や自転車が飛び出してくるかもしれないという不安に襲われます。
そのような状況は実際滅多に起こりませんが、歩行者飛び出しが原因で起きた交通事故のニュースなどを見るととても不安に駆られてしまいます。
建物と建物の間や死角になっているところから、人や動物が急に飛び出してきて、引いてしまうかもしれないと想像してしまうのですね。
一気に複数の情報処理ができない!
運転は常に判断に迫られています。
例えば、しばらく運転をした後、「少し疲れたのでコンビニに寄ってコーヒーでも買おう」と思い立ったとします。
ようやく見つけたコンビニに立ち寄ろうとするのですが、そのためには対向車線を越えて交通量が多い通りを突破しなければなりません。
複数の車線で前から来る車の確認、それを超えた後の自転車を走行している人がいないかの確認、コンビニから出てくる車の確認、コンビニの駐車場にいる歩行者の確認、どれも判断を怠ると大きな事故を招きかねません。
車の運転はこういった正確な判断と常に勝負することになります。
「事故を起こしたらどうしよう」と不安に駆られるHSPさんにとって、運転は常に神経を張り巡らせるため「怖い」と感じてしまうのも仕方ありません。
また、万が一に備えて、日頃から車間を大きく空けることもHSPさんの特徴ですね。
その②:疲れやすい
HSPさんは物事に敏感で他人に気を遣いやすいので、普通の人よりも神経を使います。
特に車の運転は「事故を起こしてはいけない」や「命を背負っている」という責任感から、神経がすり減って疲れやすいです。
例えば、このようなシチュエーションはありませんか?
モタモタしていると後ろからのプレッシャーを感じる…
「対向車線を越えて右に曲がりたい…」
車を運転していると、日常でこのような事態はよくあると思います。
HSPさんはリスクを背負って強引に突き進むことはできません。
この場合も同じです。
他人にとっては突き進めるぐらいの車間でも、接触事故が起きないよう細心の注意を払うHSPさんは対向車線に十分な車間が空くまで待ちます。
ただ、そうなると感じるのは、後ろにずらりと並ぶ車からの無言のプレッシャーです。
早く曲がりたい気持ちと、後ろから感じるプレッシャーにより、精神的に疲れやすくなるのですね。
駐車で苦戦中に横から感じる冷たい視線
探しに探してようやく見つかった駐車スペースに一生懸命駐車しているけど、なかなかうまくできないことってよくありますよね。
同乗者がいた場合、他人や周りの視線を気にするHSPさんはこれにプレッシャーを感じずにはいられません。
また、「柱にぶつけて車に傷がついたらどうしよう…」などとネガティブに思考を巡らせてしまうかもしれません。
そして特にプレッシャーに感じるのが、自分の駐車が完了するのを横の車が待っているケースです。
よくありますよね。
自分が駐車しているから、横の車が進めず待っている状況です。
早く駐車を終わらせたいけど、無言に感じるプレッシャーのせいでいつもより上手にできず焦りを感じてしまう。
これはHSPさんが疲れてしまうのも仕方ありません。
2.HSPだけど運転が好きな人っているの?
結論としては、いるんです。
なぜなら、上記でお話したようなHSP特有の気質を覆す運転環境があるからです。
もう一度おさらいしましょう。
HSPはなぜ車の運転が苦手なのでしょうか?
一言でいうと、それは「他人や周囲のものに気を遣いすぎる」からです。
では、その正反対の状況をイメージしてみてください。
誰にも気を遣わず、一人の時間を有意義に過ごせて、自由な空間を存分に楽しめる、そういった状況ではないでしょうか?
HSPさんの中でも、自分の気質を理解して、より運転しやすい環境作りをする人もいます。
今までは運転が苦手で逃げてきたけど、「どうしても運転をしなければいけない状況があるから運転が好きになりたい」「またせっかく免許を取ったから無駄にしたくない」というHSPさんも多いでしょう。
HSPでも運転が好きな人はいますので、運転は苦手だからと諦めずに、ご自身の気質をしっかりと理解してあげながら是非最善策をとってみてください。
次の項目ではHSPさんのなかでも、運転に対する苦手意識が消えない方におすすめの有効な対策法を3つご紹介します!
3.運転が楽しくなる方法
今からご紹介するのは、HSPさんにオススメの運転が楽しくなる方法3選です!
ぜひ無理のない範囲で実行してみてくださいね♪
その①: 最適な車を選ぶ
まずは車選びです。
事故に過敏になりがちなHSPさんにとって、とても重要なことです。
HSPさんが運転をする際、車選びのコツは主に3つです。
それはズバリ「小型車」「自分の車」「運転に慣れている車」です。
「ぶつけたらどうしよう」という不安は自分自身を疲れさせてしまい、そのストレスが続けば運転が嫌いになって、最悪の場合ペーパードライバーになってしまいます。
これは避けたいですよね。
HSPさんにとって気楽に運転ができる車選びはとても大切です。
大型車や他人の車、また慣れない車の運転は、「傷つけてしまうかもしれない」「車が凹んだらどうしよう」という不安から、より一層神経を使うので極力避けましょう。
それより、小回りの利く小型車や、普段から使い慣れている自分の車を使って少しでもリラックスしながら運転ができる車を選びましょう♪
その②:田舎道を選ぶ
田舎道の良いところは
・田舎ならではの大自然を満喫できる
・信号が少ないので過剰に神経を使うことがない
のように、とにかくのんびりと運転ができることです。
交通量も都会より少なく、ゆったりとした運転はHSPさんに最適です。
たまには車を止めて大自然を満喫してみてください。
鳥のさえずり、緑の自然豊かな匂い、澄み切った空気など、日頃から普通の人より神経を張り巡らせているHSPさんにとって、まさしく至福のひと時となるでしょう。
信号や複雑な車線も都会と比べて少なく、一気に情報を整理しなければならない状況もそれほど多くないので、HSPさんにとてもオススメです。
その③:一人運転をする
運転しているとき、横に人がいないだけでとても気持ちが楽になりませんか?
一人の時間を存分に楽しむことがHSPさんは特に大切です。
ときには音楽をかけて大声で歌ってみても良いでしょう!
大好きな音楽をかければ、いつの間にか気持ちが楽になって、ありのままの自分をさらけ出すことができるかもしれません。
誰にも気を遣わず、リラックスしながら自分のペースで運転時間を楽しんでみましょう!
まとめ
本日はHSPさんが運転が苦手な理由と、運転が楽しくなる方法についてお伝えしました。
いかがでしたか?
一言で「車の運転」といっても状況は様々です。
HSPさんは特に状況を考えながら、より運転しやすい環境作りをすることが大切です。
「HSPがゆえに生きづらい…」と少しでも感じたら、ぜひ私の記事に戻ってきてください。
「他人軸ではなく自分軸で気楽に生きられるようになる」をテーマに発信しています。
詳しくはこちらの記事を読んでみてくださいね♪
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