うつ病になりやすい性格とは?知らないと危険な5つの特徴

しょう
こんにちは、精神科医しょうです。
さて、本日のテーマは「うつ病になりやすい性格」です。
突然ですがこんな悩みはありませんか?

「うつ病にはどんな性格の人がなりやすいの?」

「うつ病になったのは自分の性格が原因なのかな…」

そこで今回は、こんな悩みを解消するために、うつ病になりやすい性格について、解説していきます。

・本日の流れ
①はじめに:うつ病とは何か簡単におさらい
②うつ病になりやすい性格を4つ解説
③うつ病になる背景因子について解説
④うつ病を予防するためにすべきことについて

本編に入る前にブログではなく動画で見たいという人はこちらのyoutubeからも見られます↓

うつ病とは何か簡単に説明

でははじめに、うつ病とは何か簡単におさらいしましょう。

うつ病は、長期間にわたる抑うつ気分や無気力、興味や喜びを感じられない、眠れない、食べられない、強い不安感、自分を責めてしまうなどの状態が続く精神的な病気です。

これらの症状は一時的なものではなく、日常生活に大きな支障をきたすほどに深刻な状態が続くのです。

では、どのような性格の人がうつ病になりやすいのでしょうか?4つの性格傾向について解説していきます。

1. 完璧主義

まず、完璧主義について考えてみましょう。

完璧主義者は、何事にも完璧を求め、自分に対して非常に高い基準を設定します。

例えば、仕事や学業で少しでもミスをすると、そのミスが頭から離れず、自己評価を大きく下げてしまいます。

これが続くと、慢性的なストレスや自己否定感に繋がり、うつ病のリスクが高まります。

完璧主義者は、「自分はもっと頑張らなければならない」と常に自分を追い込んでしまうため、休息を取ることが難しくなります。

結果として、心身の疲労が蓄積し、うつ状態に陥りやすくなります。

2. 内向的な性格

次に、内向的な性格についてです。

内向的な人は、自分の内側に意識を向けることが多く、感情や思考を自分の中で処理しようとします。

このため、外部からのサポートを求めることが苦手で、ストレスや問題を一人で抱え込みがちです。

また、内向的な人は社交の場に参加することが苦手で、孤立しやすい傾向があります。

孤立感や孤独感が強まると、心の負担が増え、うつ病のリスクが高まる可能性があるんです。

3. 生真面目

生真面目な人は、非常に責任感が強く、何事にも真剣に取り組む傾向があります。

これは素晴らしい性格特性ですが、同時に自分に対するプレッシャーを増やすことにもなります。

例えば、仕事でミスをすると、その責任を強く感じ、過度に自分を責めることがあります。

生真面目な人は、他人の期待に応えようとするあまり、自分の限界を超えて頑張りすぎることがあります。

このような状態が続くと、心身ともに疲れ果て、うつ病のリスクが高まります。

4. 神経質

最後に、神経質な性格についてです。

神経質な人は、細かいことに気がつきやすく、常に周囲の状況に敏感です。

これは、仕事や生活の中で細部にまで注意を払うことができるため、非常に有益な特性です。しかし、この敏感さが過度になると、常にストレスを感じる原因にもなります。

神経質な人は、ちょっとした変化やトラブルにも強い不安を感じやすく、その結果、ストレスが溜まりやすくなります。

このストレスが長期間にわたって続くと、心の健康が損なわれ、うつ病のリスクが高まります。

なぜ性格特性がうつ病のリスクを高めるのか

続いて、なぜこれらの性格特性がうつ病のリスクを高めるのか、もう少し詳しく見ていきましょう。

幼少期の経験

幼少期の経験は、人格形成に大きな影響を与えます。

厳格な親の下で育ったり、過度に期待される環境で育った子供は、完璧主義や自己批判の傾向を持ちやすくなります。

過去のトラウマ

過去のトラウマ経験、例えば、いじめや虐待などは、心の傷として残り、その後の人格形成に影響を与えます。これにより、感情の処理が難しくなり、うつ病のリスクが高まることがあります。

環境要因

現在の生活環境も大きな影響を与えます。

過度なストレスやプレッシャー、社会的な孤立などは、うつ病の発症リスクを高めます。

これらの環境要因は、元々の性格特性と相まって、うつ病を引き起こしやすくします

うつ病を予防するために

うつ病になりやすい性格特性を持っているからといって、必ずしもうつ病になるわけではありません。適切な対策を講じることで、リスクを減らすことができます。

1. 自己理解を深める

自分の性格特性を理解し、どのような状況でストレスを感じやすいのかを把握することは重要です。そのために自己分析をやってみましょう。

自己分析は、自分の行動パターンや感情の動きを客観的に観察する方法です。

毎日数分間、日記をつけることで、どのような状況でストレスを感じるのか、どのような感情が湧いてくるのかを記録しましょう。

例えば、「今日は上司に注意された時に強い不安を感じた」と書き留めることで、自分がどのような状況に弱いのかを理解できます。

自己分析を続けることで、自分のストレスの原因や感情の変化に気づきやすくなり、早めに対策を講じることができるようになります。

自己理解が深まると、自分に合ったストレス管理法やサポートを求めるタイミングも見えてきます。

2. ストレス管理

ストレスを溜め込まず、適度に発散することが大切です。

例えば、趣味に時間を費やしたり、リラクゼーション法を取り入れることで、心のバランスを保つことができます。ここでは運動についておすすめしておきます。

運動といってもハードルを高くしすぎず、軽い運動で良いんです。

ウォーキングやストレッチなどの軽い運動を毎日少しずつ行うことで、心身をリフレッシュさせることができます。

例えば、1日30分程度のウォーキングをするだけでも、気分がリフレッシュし、ストレスが軽減されます。

ちなみに、先日の暑い日に自宅で軽い筋トレをやって、3キロ程度のジョギングをして、帰ってきて冷たいシャワーを浴びたら驚くほど頭や気持ちがスッキリしましたよ。

ここでは深くは解説しませんが、サウナの時に「整う」ような感覚が運動でも得られることがあるんです。カロリーも消費して、心身がスッキリするなんてこれ以上良い方法はなかなかありませんね。しかもお金も使わないのがより良い!

3 信頼できる人や専門家の助けを求める

うつ病のリスクを減らすために、信頼できる人や専門家の助けを求めることは非常に重要です。

信頼できる人に相談する

家族や友人、同僚など、信頼できる人に自分の気持ちや悩みを話すことで、心の負担を軽減できます。

話を聞いてもらうだけでも、気持ちが楽になることがあります。

相手の意見やアドバイスを受けることで、新しい視点や解決策を見つけることができます。

周りに相談は気が引けるという方は専門家の力を借りるのも大切です。

カウンセリングは心理士との面談を通じて、自分の感情や思考を整理し、問題解決の方法を見つけることができます。

カウンセラーは、専門家の立場からあなたの話を聞き、適切なアドバイスやサポートを提供してくれます。

どうやって相談したら良いかわからないという方もいるのですが、まずは小難しいことを考えずに自分の気持ちを言葉に出してみるというのが重要なんです。

言語化というのですが、気持ちを言葉に出して外に出すだけでも人の気持ちは少し癒されるものです。

友達とたくさん喋った後に、なんだかスッキリした経験ってありませんか?それと一緒です。相談の仕方に躊躇せずに、まずは言葉に出すことが大切と認識していてくださいね。

まとめ

うつ病になりやすい性格特性について見てきましたが、完璧主義や内向性、高い共感性、劣等感が強いことがリスクを高める要因となります。

しかし、これらの特性を持っているからといって、必ずしもうつ病になるわけではありません。

重要なのは、自分の性格を理解し、適切な対策を講じることです。

ストレス管理やサポートを求めること、適度な運動や専門家の助けを借りることなど、うつ病を予防するための方法を実践することで、心の健康を維持することができます。

あなたもぜひ、これらの方法を取り入れて、心のバランスを保つようにしてくださいね。

それでは、次回お会いしましょう。精神科医しょうでした。

私のブログのテーマは、「他人軸でなく自分軸で気楽に生きる」です。

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