【HSP必見!】適応障害の対処法について

しょう
こんにちは、精神科医しょうです。
さて本日のテーマは、HSP必見!適応障害の対処法についてです。
突然ですが、こんな悩みってありませんか?

「繊細すぎて、様々な環境でストレスを感じやすい」

「しばらく元気に振る舞っているけど、しんどくなってくる」

精神的な病気ではないHSP気質ですが、繊細で敏感な気質のために心にダメージを負ってしまうことも少なくありません。

その結果として、適応障害を発症してしまい苦しんでいる人もいるのではないでしょうか。

そこで今回は、HSP気質のあなたのために適応障害の対策方法になります。

本日の話の流れとしては、なぜHSPさんが適応障害になるのかについて説明し、その後に対策について話していきます。

本題に入る前に本日のブログを動画で見たい方はこちらのyoutubeから見てくださいね↓

なぜHSPさんが適応障害になるのか?

はじめにお伝えしておきたいのは、優しすぎるために適応障害になるHSPさんもいるということです。

HSPさんは人柄的に言うと優しいタイプの人が多いです。

もっと言うと、優しさの度合いが突き抜けていて優しすぎるとも言えます。

穏やかで優しい性格なのは悪いものではなく、その人の美点であり周りが見習うべき素晴らしいものです。

ただし優しすぎると他人を通して、本来感じる必要のない心の痛みを受けることになるのです。

HSPさんが適応障害になるのは、他人への思いやりが深すぎるところも一因となっているのです。

これはHSP気質の他人への共感性の高さ故に出てくる辛さとも言えますね。

気質の特徴として他人への共感能力が高く、自分ではない他者の心情を自分に重ねて理解することが自然とできてしまうし、強すぎる共感性をコントロールできないことの方が多いからなのです。

優しすぎると、つい傷ついている様子の人の意識に心を傾けてしまうため、共感能力が働き相手の辛い気持ちが自分の中に入りやすいです。

他人の気持ちが分かる性質は周囲の空気を読み合わせる際に役立ちますが、相手の気持ちに引きずられて落ち込んでしまうのが辛い点と言えますよね。

そもそも適応障害とはどんな状態なのか

適応障害というはなんらかの明らかなストレス因に反応し、精神症状が出現して社会生活が困難となっている状態です。

このなんらかの明らかなストレス因というのが大切です。これは大半の場合において明らかで自分でも思い当たることがあるものです。

会社での上司から嫌がらせをされている、業務の内容についていけない、長時間労働、近隣住人トラブル、学校でのいじめなど、本人がストレスに感じるものであれば全て適応障害の原因となり得ます。

適応障害に分類される症状が見られた場合には、早めに自覚して改善する取り組みが何よりも重要です。

自分に感じた異変を「そのうち良くなっていくのでは」とおざなりにすると、自分で自分の心の状態をどんどん悪化させてしまうことになります。

どんな症状が適応障害なのか

適応障害の症状は心と体の両方に出る可能性があり、心の方に出るものとしては気持ちの落ち込み、不安、興味の低下など様々です。

体の方に出る症状としては、食欲の低下・睡眠不足・慢性疲労・ 慢性疲労などこれも様々なんですね。

心身の症状として様々といったのは、あらゆる症状が出る可能性があるからです。

というも人のよってストレスを感じたときの症状の出方というのは千差万別なんです。

人によっては眠れなくなったり、食欲が落ちたり、気持ちが沈んだり、お腹が痛くなったり、頭痛や吐き気がしたり…。

あらゆる症状が出る可能性があるので、体の症状がメインの場合には、何ヶ所も内科に行って原因が不明だという方も時々いらっしゃいますね。

適応障害の対策

適応障害は何もしないまま進行していくとうつ病に発展する恐れがあるので、疑わしい症状が出たら早めに治療を受ける必要があります。

適応障害は精神科などで治療が受けられる病気であり、独力で治そうと無理はなさないでくださいね。
まず何より有効なのはストレス因からの回避です。

冒頭でもお話しましたが、適応障害は明らかなストレスに反応して起きるものです。

つまり明らかなストレス因から離れることができれば比較的速やかに症状は改善していくのです。

ストレスが人であれば、その自分にストレスを与えている人と距離をとって接近しないように回避することが有効的です。

これはもう徹底的に離れる必要があるので、理想的には視界に入らないレベルで離れられれば良いのです。

といっても職場でこの対策を個人で取るのは簡単ではありません、その相手が上司だったり同僚だったりするからです。

その場合には、一人での対策ではなく、職場の信頼できる人と相談した上での対処が必要となってくるわけです。

これだけは忘れてほしくないのですが、自分一人で苦しみに耐え続けるのではなく、葛藤があっても他人の手を借りる道を躊躇しないようにしてください。

一人で解決できることは多くありません。一人でうんうんと悩み続けている時間が一番苦しいものです。

もしこれを見ていて、一人で悩んでいるあなたがいれば決して一人で抱えないようにしてくださいね。

適応障害の症状が進むと体重が減り体力が落ちるなど、はっきりとした健康被害が見られるようになるので病院できちんとした治療を受けた方が良いです。

心身に大きな変調が出てしまう状態は自力回復が困難なレベルになってしまうこともあるため、医師の診断を受けて改善を試みることをおすすめします。

真面目で頑張り屋さんな方ほど、自力でなんとかしようとしてしまう傾向にあります。

我慢強く、弱音を吐くことはしたくないと思うかもしれません。

しかしながら、つらくてしんどい適応障害から解放されたいのであればためらわずに、誰かにSOSを出してサポートを受けることも時として必要なんです。

医師を含めて誰かに相談することによって、最適な治療を受けて回復する・診断書を出してもらい休職して療養するなどの対処ができます。

心療内科、精神科への受診を躊躇しないでくださいね、必ずあなたの力になってくれるはずですから。

最後に補足的な提案ですが、共感を抑える予防も効果的ということについて話しておきます。

HSPさんが適応障害にかかるリスクを減らすには、予防として他人と共感しないように抑えることも効果的です。

他人とあなたは全く別の存在である意識を深めて、自分と他人を同調させない考え方を身につけましょう。

心の中で他人と自分との境界線を引くようにし、自分の感情のみを切り取って見つめ他人が味わっているだろう感情に目を向けてみるのはいかがでしょうか。

他人と接する際には精神的にある程度の距離を持って向き合い、あなたの心が相手に寄りすぎないように自制するのです。

冷たい見方だと感じる人もいるかもしれませんが、自分の心の自衛策として他人とあなたの心が重くならないようにするのも大切です。

しかし、この手段だけに頼って誰かに相談しないのは危険です。

必ず病院や職場と相談しストレス因の調整について検討した上で、この共感を抑えるという手段について試してみてくださいね!

まとめ

本日はHSPさんが適応障害になるのかについて説明し、対策についても解説しました。

HSPさんはこれまでの経験の中で、家族・友人知人・または見知らぬ人の悲しみに胸が痛くなり自分も涙を流したこともあるかもしれません。

自分のものではない感情に気持ちを振り回され、心の病気になるのはやるせないですよね。

HSPさんは他人に共感しすぎないことを心がけ、適応障害になる可能性をできるだけ減らしてみるのはいかがでしょうか。

もしも適応障害になってしまったら精神的なストレスを受けることを避け、病気がうつ病へと移行する前に治療を受けましょう。ストレスを我慢し続けるとうつ病になってしまうリスクもはらんでいます。

そのため、我慢に我慢を重ねて限界を迎えそうな方は、恐れずに周りに助けを求めて心の元気を取り戻しましょう!

今日のお話はいかがでしたでしょうか、あなたの意見についてもぜひコメントにてお願いします。

私のブログのテーマは、「他人軸でなく自分軸で気楽に生きる」です。

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